「子宮筋腫なのに、なぜ腸の話をするのですか?」
患者さんからよくいただく質問です。
実際、病院で子宮筋腫と診断されたときに、
「腸内環境を整えましょう」
と言われることは少ないかもしれません。
しかし当院では、子宮筋腫の背景に腸内環境の問題が隠れていることが少なくないと考えています。
その中でも特に注目しているのが、
「カンジダ菌」
です。
カンジダ菌とは?
カンジダ菌はカビの仲間です。
ただし、
カンジダ菌がいること自体は異常ではありません。
健康な人の腸や口の中、皮膚にも存在している常在菌です。
問題は、
何らかの理由で増えすぎてしまうことです。
例えば、
・甘いものをよく食べる
・ストレスが多い
・睡眠不足
・抗生物質を繰り返し使った
・慢性的な便秘がある
こうした状態が続くと、
腸内細菌のバランスが崩れ、カンジダ菌が増殖しやすくなります。
カンジダ菌が増えると何が起きるのか
カンジダ菌が増えると、
腸粘膜に負担がかかることがあります。
すると、
・お腹が張る
・ガスが増える
・便秘や下痢を繰り返す
・甘いものがやめられない
・疲れやすい
などの症状が現れることがあります。
また、
腸粘膜が弱ることで栄養吸収にも影響が出る可能性があります。
なぜ甘いものが欲しくなるのか
子宮筋腫の患者さんの中には、
「甘いものがやめられません」
という方が少なくありません。
もちろん単純な疲労やストレスもあります。
しかし腸内環境が乱れている場合、
カンジダ菌の増殖が関係していることも考えられます。
カンジダ菌は糖を好みます。
そのため、
甘いものを食べる
↓
カンジダ菌が増える
↓
さらに甘いものを欲しくなる
という悪循環が起こることがあります。
腸と肝臓はつながっている
当院で重視しているのは、
腸だけではありません。
腸と肝臓の関係です。
腸から吸収された栄養や老廃物は、
まず肝臓へ運ばれます。
つまり、
腸内環境が悪い状態が続くと、
肝臓への負担も大きくなります。
肝臓は、
・解毒
・血糖コントロール
・ホルモン代謝
を担当している重要な臓器です。
そのため、
腸の問題はそのまま肝臓の問題につながります。
肝臓とエストロゲン代謝
子宮筋腫の方で見逃せないのが、
エストロゲン代謝です。
エストロゲンは肝臓で処理され、
便として排出されます。
しかし、
肝臓に負担がかかると、
ホルモン処理能力が低下する可能性があります。
すると、
エストロゲン優位の状態が続きやすくなります。
エストロゲン優位は、
・PMS
・生理痛
・乳房の張り
・子宮内膜症
・子宮筋腫
などと関係していると考えられています。
東洋医学でいう「脾虚」
東洋医学では、
消化吸収力の低下を「脾虚」と呼びます。
脾虚になると、
・疲れやすい
・胃腸が弱い
・むくみやすい
・便秘や下痢を繰り返す
といった症状が現れます。
当院では、
カンジダ菌の増殖しやすい背景に脾虚があると考えています。
つまり、
単純に除菌するだけでは根本改善になりません。
消化吸収力そのものを高める必要があります。
なぜ最初から除菌しないのか
「カンジダ菌が悪いならすぐ除菌した方がいいのでは?」
と思われるかもしれません。
しかし当院では、
まず便秘改善を優先します。
なぜなら、
排泄できる状態になっていないと、
除菌によって生じた老廃物をうまく処理できないからです。
その結果、
・だるさ
・頭痛
・便秘悪化
などが起こることがあります。
そのため、
便通を整える
↓
腸内環境を整える
↓
必要に応じて除菌する
という順番を大切にしています。
当院が考える改善の流れ
子宮筋腫の背景には、
単なるホルモンの問題だけでなく、
腸と肝臓の問題が隠れていることがあります。
当院では
脾虚(消化吸収低下)
↓
カンジダ増殖
↓
腸内環境悪化
↓
肝臓負担
↓
エストロゲン代謝低下
↓
子宮筋腫
という流れを重要視しています。
だからこそ、
まずは腸から整えていくことを大切にしています。
まとめ
子宮筋腫改善の第一歩は、
実は子宮ではなく腸にあることがあります。
腸内環境が整うことで、
肝臓の負担が減り、
ホルモン代謝が改善し、
体全体の巡りも良くなっていきます。
次回は、
「なぜ当院では最初からサプリメントを勧めないのか?」
についてお話していきます。
