臨床こぼれ話|台風が日本海側を通ると、アレルギーや喘息が増えるように感じます

こんにちは。

毎年この時期になると、診療をしていて感じることがあります。

それは、台風が日本海側を通過する前後に、アレルギー症状や喘息の症状が強くなる方が増えるということです。

もちろん、すべての方に当てはまるわけではありません。

しかし、

・鼻づまりや鼻水がひどくなる

・咳が続く

・喘息が出やすくなる

・喉がイガイガする

・身体が重く感じる

といった症状を訴える患者さんが増える印象があります。

目次

なぜ台風で体調が変わるのでしょうか?

台風が近づくと、大きく変化するのが気圧です。

私たちの身体は思っている以上に気圧の影響を受けています。

気圧が低下すると、自律神経のバランスが乱れやすくなり、副交感神経が優位になりやすいと考えられています。

その結果、

・血管が広がる

・身体がだるくなる

・頭痛やめまいが起こる

といった症状が現れることがあります。

自律神経とアレルギーは関係している?

アレルギーは免疫の病気と思われがちですが、免疫は自律神経とも深く関係しています。

睡眠不足やストレスが続くとアレルギー症状が悪化しやすいことを経験された方も多いのではないでしょうか。

気圧の変化も身体にとってはストレスの一つです。

その影響で自律神経のバランスが崩れると、鼻や気管支が敏感になり、症状が出やすくなることがあります。

湿度の高さも影響しているかもしれません

台風が近づくと湿度も高くなります。

湿度が高い環境では、

・カビ

・ダニ

などのアレルゲンが増えやすくなります。

また、空気中の水分が多くなることで、気道が刺激されやすくなる方もいます。

喘息をお持ちの方は、この時期に咳が出やすくなることも少なくありません。

東洋医学でも湿気は「湿邪(しつじゃ)」と考えられ、身体の巡りを悪くし、呼吸器や胃腸にも影響を与えるとされています。

胃腸が弱るとアレルギーも出やすい?

最近の臨床では、アレルギー症状が強い方ほど胃腸の調子も崩れていることが少なくありません。

食欲が落ちる。

お腹が張る。

軟便になる。

そんな状態が続くと、身体の回復力も落ちやすくなります。

東洋医学では、「肺」と「脾(胃腸)」はお互いに影響し合うと考えます。

そのため胃腸を整えることが、結果として呼吸器の負担を軽くすることにつながる場合もあります。

最近感じること

台風そのものがアレルギーや喘息の直接の原因になるわけではありません。

しかし、

気圧の変化。

湿度の上昇。

気温差。

自律神経の乱れ。

こうした要素が重なることで、身体はいつも以上に負担を受けています。

毎年この時期になると体調を崩しやすい方は、「季節のせいだから仕方ない」と我慢するのではなく、少し早めに身体を整えてあげることも大切です。

身体は天気の変化にも一生懸命対応しています。

だからこそ、こういう季節ほど無理をせず、胃腸をいたわり、睡眠をしっかりとることが、体調を崩しにくくする第一歩なのかもしれません。

日々の臨床を通して、そんなことを改めて感じています。

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