子宮筋腫のご相談を受けていると、
「実は便秘があります」
という方が少なくありません。
中には
・3日に1回しか出ない
・毎日出るけどスッキリしない
・下剤がないと出ない
という方もいらっしゃいます。
一見すると、
子宮と腸は別の臓器です。
しかし実際には、子宮筋腫と便秘には深い関係があります。
当院では子宮筋腫の改善を考える際、
まず最初に腸の状態を確認します。
なぜなら、
腸が整わないままではホルモンも血流も改善しにくいからです。
エストロゲンは便から排出される
女性ホルモンの一つであるエストロゲンは、
役目を終えると肝臓で処理されます。
その後、
胆汁とともに腸へ送られ、
便として体外へ排出されます。
つまり、
エストロゲンを適切に排出するためには
・肝臓
・胆汁
・腸
が正常に働いている必要があります。
しかし便秘になると、
本来捨てられるはずのものが長時間腸内に留まります。
すると、
一度処理されたエストロゲンが再吸収される可能性があります。
その結果、
体内ではエストロゲンの影響が強くなりやすくなります。
これがいわゆる
「エストロゲン優位」
と呼ばれる状態の一因になることがあります。
エストロゲン優位で起こりやすい症状
エストロゲン優位になると、
・生理痛
・PMS
・乳房の張り
・頭痛
・むくみ
・子宮内膜症
・子宮筋腫
などがみられることがあります。
もちろんこれだけが原因ではありません。
しかし、
便秘がホルモンバランスへ影響する可能性は十分考えられます。
腸は栄養吸収の入り口
もう一つ重要なのが栄養です。
筋腫改善のためには
・ビタミンB群
・亜鉛
・マグネシウム
・鉄
・たんぱく質
などが必要になります。
しかし腸の状態が悪いと、
せっかく良いものを摂取しても十分に吸収できません。
実際に、
サプリメントをたくさん飲んでいるのに改善しない方も少なくありません。
その場合、
不足しているのは栄養ではなく、
「吸収する力」
であることがあります。
東洋医学で考える便秘
東洋医学では便秘にもいくつかのタイプがあります。
気虚タイプ
・疲れやすい
・食後眠くなる
・朝が弱い
エネルギー不足により腸を動かす力が低下しています。
血虚タイプ
・顔色が白い
・めまい
・立ちくらみ
腸を潤す血液が不足しています。
陰虚タイプ
・のぼせ
・ほてり
・口が渇く
腸の潤い不足による便秘です。
気滞タイプ
・ストレスが多い
・お腹が張る
自律神経の乱れによって腸の動きが低下しています。
当院では単純に便を出すのではなく、
どのタイプの便秘なのかを考えながら施術を行います。
便秘がある方に多い腸内環境の問題
便秘が長期間続く方では、
腸内細菌のバランスが崩れていることがあります。
特に当院で注目しているのが、
カンジダ菌の増殖です。
カンジダ菌は本来誰にでも存在しています。
しかし、
・甘いものが多い
・ストレスが強い
・抗生物質の使用歴がある
・睡眠不足
などが続くと増殖しやすくなります。
すると、
腸粘膜に負担がかかり、
栄養吸収や免疫機能にも影響が出る可能性があります。
なぜ最初から除菌しないのか
患者さんから
「カンジダがいるならすぐ除菌した方がいいのでは?」
と聞かれることがあります。
しかし当院では、
まず便秘改善を優先します。
理由は簡単です。
出口が詰まっている状態で除菌を行うと、
処理された老廃物や毒素が排出されにくくなるからです。
その結果、
・だるさ
・頭痛
・便秘悪化
・お腹の張り
が起こることがあります。
そのため、
まずは毎日自然な排便ができる状態を目指します。
当院が考える改善の第一歩
子宮筋腫の改善というと、
多くの方は子宮やホルモンに目が向きます。
しかし、
本当に最初に整えるべきなのは腸です。
腸が整うことで、
・ホルモン代謝
・栄養吸収
・免疫機能
・肝臓への負担
が改善しやすくなります。
その結果として、
子宮の環境も少しずつ変わっていくのです。
まとめ
子宮筋腫改善の第一歩は、
意外かもしれませんが便秘改善です。
腸は
「排泄」
「吸収」
「免疫」
「ホルモン代謝」
に関わる重要な臓器です。
当院では、
まず腸を整えることから始めることで、
その後の血流改善やホルモン調整がスムーズに進むと考えています。
次回は、
「子宮筋腫とカンジダ菌の意外な関係」
について詳しくお話していきます。
