「生理前になると必ずニキビができる。」
「同じ場所に何度も吹き出物ができる。」
「20代を過ぎてもニキビが治らない。」

このような悩みを抱えている女性は少なくありません。

実は、生理前のニキビには女性ホルモンの変化が大きく関係しています。しかし、女性ホルモンだけが原因ではなく、腸や肝臓、自律神経、栄養状態なども複雑に影響しています。

今回は、生理周期と肌荒れの関係を分かりやすくご紹介します。


目次

女性ホルモンは2種類ある

女性の体では、主に2つの女性ホルモンが分泌されています。

エストロゲン(卵胞ホルモン)

エストロゲンは「美肌ホルモン」とも呼ばれています。

働きとしては、

  • コラーゲンの生成を助ける
  • 肌の水分量を保つ
  • 肌のハリや弾力を維持する
  • ターンオーバーを整える

などがあります。

エストロゲンが十分に働いている時期は、肌の調子が良いと感じる方が多くなります。


プロゲステロン(黄体ホルモン)

排卵後から増えてくるのがプロゲステロンです。

妊娠には欠かせないホルモンですが、肌には次のような影響を与えることがあります。

  • 皮脂分泌が増える
  • 毛穴が詰まりやすくなる
  • むくみやすくなる
  • 炎症を起こしやすくなる

そのため、生理前にニキビができやすくなるのです。


なぜ生理前にニキビができるの?

排卵後はプロゲステロンが優位になります。

すると、

皮脂が増える

毛穴が詰まる

アクネ菌が増えやすくなる

炎症が起こる

という流れができやすくなります。

特に、

  • フェイスライン
  • あご
  • 首周り

にできるニキビは、ホルモンバランスの影響を受けていることが多いと考えられています。


女性ホルモンだけが原因ではない

同じ女性ホルモンの変化があっても、

  • ニキビができる人
  • 全くできない人

がいます。

この違いは、女性ホルモン以外の要因が関係しているからです。

例えば、

  • 腸内環境
  • 肝臓の働き
  • 睡眠不足
  • ストレス
  • 血糖値の乱高下
  • 栄養不足

などが重なると、生理前の肌荒れは悪化しやすくなります。


腸内環境がホルモンバランスに影響する

以前の記事でもご紹介しましたが、女性ホルモンは肝臓で代謝され、最終的には腸から排出されます。

しかし腸内環境が乱れていると、排出されるはずだったホルモンが再び吸収されることがあります。

すると、

  • 生理前のニキビ
  • PMS(月経前症候群)
  • むくみ
  • 気分の落ち込み

などが強くなることがあります。

そのため、肌荒れの改善には腸内環境を整えることも大切です。


肝臓も重要な役割を担っている

女性ホルモンの代謝には肝臓が欠かせません。

肝臓は毎日、

  • 女性ホルモン
  • アルコール
  • 老廃物

などを処理しています。

睡眠不足やストレス、栄養不足、アルコールの摂り過ぎなどで肝臓に負担がかかると、ホルモン代謝がスムーズに行われなくなる可能性があります。

その結果、肌荒れとして現れることもあります。


血糖値もニキビに関係する

甘いものやジュースを多く摂ると血糖値が急激に上昇します。

するとインスリンというホルモンが分泌されます。

インスリンが過剰になると、

  • 皮脂分泌が増える
  • 炎症が起こりやすくなる

と考えられています。

そのため、

「甘いものを食べるとニキビが悪化する」

という方は少なくありません。


東洋医学では「血」と「熱」を考える

東洋医学では、生理前のニキビはホルモンだけではなく、

  • 血虚(血液不足)
  • 瘀血(血流の滞り)
  • 陰虚(潤い不足)
  • 湿熱(余分な熱と湿気)

などの体質も関係すると考えます。

例えば、

赤く腫れるニキビ

→ 熱がこもっている状態

生理前だけ悪化する

→ 血流やホルモンの変化が影響

治っても跡が残る

→ 血流不足や栄養不足

このように、一人ひとり原因が異なるため、同じニキビでも体質に合わせた治療が重要になります。


当院で大切にしていること

当院ではニキビだけを見るのではなく、

  • 生理周期
  • 基礎体温
  • 胃腸の調子
  • 睡眠
  • ストレス
  • 食事内容
  • 冷えやむくみ

などを総合的に確認します。

妊活中の方でも、体質改善を進める中で「肌の調子が良くなった」というお声をいただくことがあります。

これは女性ホルモンだけではなく、腸や肝臓、自律神経の働きが整ってきた結果と考えられます。


まとめ

生理前のニキビは、プロゲステロンによる皮脂分泌の増加がきっかけになることが多いですが、それだけではありません。

その背景には、

  • 腸内環境
  • 肝臓の働き
  • 血糖値
  • 栄養状態
  • 自律神経
  • 東洋医学的な体質

などが関係しています。

肌は体からのサインです。

一時的に症状を抑えるだけではなく、体の内側から整えていくことが、繰り返すニキビの改善につながることも少なくありません。


次回予告

「肝臓と肌荒れの意外な関係 〜解毒だけじゃない、肝臓が美肌を支える理由〜」

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