こんにちは。
最近の臨床で感じていることがあります。
それは、
「顔は暑いのに足は冷える」
という方がとても増えていることです。
実際に患者さんからも、
「顔だけ汗をかく」
「夜になると足が冷たい」
「のぼせる感じがある」
「エアコンが苦手になった」
というお話をよく伺います。
特にこの時期は、気温の上昇と湿度の高さが重なり、身体の温度調節がうまくいかなくなりやすい季節です。
冷えとのぼせは同時に起こることがある
冷えとのぼせというと、正反対の症状に思えるかもしれません。
しかし実際の臨床では、この二つが同時に起きている方は少なくありません。
顔や頭には熱が集まる。
一方で足先は冷えている。
そんな状態です。
東洋医学では「上熱下寒(じょうねつげかん)」と呼ばれることがあります。
身体の中で熱や血液、水分の巡りがうまくいかなくなることで起こると考えられています。
胃腸の疲れが関係していることも
最近診ていて感じるのは、こうした症状の背景に胃腸の疲れが隠れていることです。
顔がほてるという症状だけを見ると、自律神経やホルモンの問題を想像する方も多いと思います。
もちろんそれも大切な視点です。
しかし実際には、
食欲が落ちている。
お腹が張る。
軟便になりやすい。
甘いものが欲しくなる。
そんな胃腸のサインが一緒に見られることも少なくありません。
胃腸の働きが低下すると、身体に必要な栄養が十分に利用できなくなります。
するとエネルギーを作る力も落ちやすくなります。
身体はエネルギー不足になると、限られたエネルギーを重要な臓器へ優先的に使おうとします。
その結果、末端の血流が低下し、足先の冷えとして現れることがあります。
のぼせの背景に隠れた「冷え」
「私は冷え症ではありません」
そう話される方でも、実際に足を触ると冷えていることがあります。
顔が熱いので、自分では冷えていることに気付いていないのです。
身体は冷えている部分があると、それを補おうとして自律神経が働きます。
その結果として、
顔のほてり。
発汗。
動悸。
寝つきの悪さ。
といった症状が現れることがあります。
のぼせだけを抑えようとしても、なかなか改善しない理由の一つかもしれません。
女性ホルモンとの関係
女性の場合はホルモンバランスも関係してきます。
特に、
・生理前にほてる
・排卵期に顔が熱くなる
・更年期に症状が強くなる
という方もいらっしゃいます。
女性ホルモンは自律神経とも深く関係しています。
そのためホルモンの変動が大きい時期は、体温調節も不安定になりやすくなります。
ただし、ホルモンだけが原因ではなく、
胃腸の状態。
睡眠の質。
栄養状態。
ストレス。
こうした要素も重なって症状が現れていることが多い印象です。
最近感じること
最近は湿度も高く、気温も上がっています。
さらに室内では冷房が使われるようになりました。
外では暑い。
室内では冷える。
身体はその変化に対応し続けています。
その結果、
顔はほてるのに足は冷える。
そんなアンバランスな状態が起きやすくなっているのかもしれません。
もし最近、
・顔が熱い
・汗をかきやすい
・足が冷える
・眠りが浅い
・胃腸の調子が良くない
そんな状態が続いているようでしたら、身体のバランスが崩れているサインかもしれません。
症状だけを見るのではなく、
なぜその症状が起きているのか。
身体全体を見直してみることも大切です。
最近の臨床を通して、改めてそう感じています。
