臨床こぼれ話|梅雨時期、「胃腸が弱っていますね」という方が増えています

こんにちは。

最近の臨床で感じていることがあります。

ここ数週間、

めまい、身体の重だるさ、頭がすっきりしない、腰や背中の痛み、そして胃の不快感やお腹の張り。

こうした症状を訴える方が増えています。

もちろん症状は人それぞれです。

しかし、お身体を診ていると共通して感じることがあります。

それは、

「胃腸が疲れている方が多い」

ということです。

目次

今年は湿気と暑さが同時にやってきた

例年の梅雨は湿気との戦いですが、今年は気温も高い日が続いています。

人の身体は汗をかくことで体温を調整しています。

ところが湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、熱が身体にこもりやすくなります。

すると、

・身体が重い
・疲れが抜けない
・頭がぼんやりする
・むくみやすい

といった不調が現れやすくなります。

東洋医学ではこのような状態を「湿」や「湿熱」と考えます。

最近、

顔はほてるのに足は冷える。

胃が重い。

食欲が落ちる。

そんな方が非常に多い印象です。

胃腸は思っている以上に天候の影響を受ける

東洋医学では胃腸を「脾胃(ひい)」と呼びます。

脾胃は消化吸収だけでなく、水分代謝にも深く関わっています。

そのため湿気の多い時期は、どうしても負担がかかりやすくなります。

実際に臨床でも、

・食欲が落ちる
・お腹が張る
・軟便になりやすい
・疲れやすい

という変化をよく見かけます。

そして胃腸の働きが落ちると、栄養の吸収効率も低下します。

糖質やたんぱく質、ビタミンやミネラルが十分に利用できなくなると、身体はエネルギー不足の状態になります。

その結果、

めまい。

倦怠感。

集中力の低下。

自律神経の乱れ。

こうした症状につながることも少なくありません。

背中や腰の痛みも胃腸が関係していることがある

最近は背中の張りや腰痛を訴える方も増えています。

もちろん筋肉や関節そのものの問題もあります。

しかし実際にお腹を触ってみると、

胃のあたりが硬い。

腸の張りが強い。

冷えがある。

ということも少なくありません。

内臓と筋肉は神経を介してつながっています。

そのため胃腸の負担が続くことで、背中や腰の筋肉が緊張してしまうことがあります。

痛みのある場所だけを見るのではなく、身体全体をみることの大切さを感じる場面です。

症状よりも背景を見る

腰痛で来院された方でも、胃腸の疲れが強いことがあります。

めまいで来院された方でも、お腹の張りが目立つことがあります。

症状と原因が必ずしも一致するとは限りません。

だからこそ当院では、

「どこが悪いのか」

だけではなく、

「なぜその症状が起きているのか」

という背景を大切にしています。

東洋医学では湿気による影響を「湿邪」と考えますが、現代的に考えれば消化機能や栄養状態、自律神経の働きなども関係しています。

様々な角度から身体をみることで、症状改善のヒントが見つかることも少なくありません。

最近感じること

梅雨時期の体調不良は、決して身体が弱いから起こるわけではありません。

湿度や気温の変化に身体が適応しようとしている結果でもあります。

もし最近、

・朝から身体が重い
・めまいがする
・胃腸の調子が悪い
・背中や腰が張る
・顔がほてるのに足は冷える

そんな症状が続いているようでしたら、まずは胃腸をいたわることを意識してみてください。

冷たい飲み物を控える。

よく噛んで食べる。

甘いものを摂りすぎない。

睡眠時間をしっかり確保する。

こうした基本的なことが、この時期の体調管理には意外と大切です。

体調を整える近道は、胃腸から始まることが多いものです。

最近の臨床を通して、改めてそう感じています。

次回も、日々の臨床で感じていることや季節による体調変化についてお話ししたいと思います。

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