臨床こぼれ話|先週は「めまい」のご相談が多い一週間でした

こんにちは。

先週の臨床を振り返ってみると、いつも以上に「めまい」のご相談が多い一週間でした。

「立っているとフワフワする」

「頭を動かすとクラッとする」

「なんとなく頭がすっきりしない」

「めまいと一緒に首や肩もつらい」

めまいといっても、症状の現れ方は人によって様々です。

もちろん、めまいには耳の病気や脳・循環器系の問題などが隠れていることもあります。

突然の激しいめまいや、ろれつが回らない、手足のしびれ・麻痺、激しい頭痛などを伴う場合には、まず医療機関での確認が必要です。

そのうえで、先週来院された方々のお身体を診ていて共通して感じたのが、

「身体の緊張がかなり強い」

ということでした。

目次

めまいの方は身体が力んでいることが多い

めまいのご相談で来院された方を診てみると、首や肩だけでなく、背中やお腹まで硬くなっていることがあります。

ご本人は、

「そんなに力を入れているつもりはないんですけどね」

とおっしゃることもあります。

ところが身体を触ってみると、なかなか力が抜けない。

私はこうした状態を、単なる「肩こり」ではなく、身体全体が過緊張になっている状態としてみています。

身体が常に身構えているような状態です。

筋肉の過緊張と自律神経

では、なぜ身体が緊張してしまうのでしょうか。

ここで関係してくるのが自律神経です。

自律神経は、

体温調節。

血圧や心拍。

胃腸の働き。

睡眠。

発汗。

など、意識しなくても身体を一定に保つために働いています。

ところが、

気温差。

気圧の変化。

睡眠不足。

精神的なストレス。

疲労の蓄積。

こうした負担が重なると、自律神経の働きが不安定になりやすくなります。

すると身体がうまくリラックスできず、筋肉の緊張が抜けにくくなることがあります。

「首をほぐせばいい」だけではない

めまいと首の緊張が同時にあると、

「首の血流が悪いから、ほぐせばいいのでは?」

と思うかもしれません。

もちろん、筋肉へのアプローチが有効なこともあります。

しかし、身体全体が過緊張になっている場合、首だけを強く揉んでもすぐに元へ戻ってしまうことがあります。

大切なのは、

なぜ身体がこれほど緊張しているのか?

という背景を見ることです。

自律神経が不安定になり、身体が休息モードへ切り替わりにくくなっているのであれば、筋肉だけでなく身体全体を落ち着かせていく必要があります。

鍼をして「頭がすっきりする」という変化

こうした方に鍼灸治療を行っていると、

「頭がすっきりしました」

「目が開きやすくなりました」

「身体の力が抜けた感じがします」

とおっしゃることがあります。

私はこの変化をとても大切にしています。

痛い場所だけを治療するのではなく、身体全体の緊張が抜けてくること。

それによって呼吸が深くなったり、頭がすっきりしたりする。

こうした変化は、身体が過緊張の状態から少しずつ抜けてきた一つのサインとしてみています。

季節の変わり目は自律神経も忙しい

夏から秋へ向かうこの時期は、昼間は暑くても朝晩は少し涼しくなってきます。

さらに台風や秋雨などによって気圧や湿度も大きく変化します。

外は暑いのに室内は冷房で涼しい。

昨日と今日で気温が大きく違う。

身体はこうした環境の変化に、その都度対応しています。

つまり、自律神経にとってはかなり忙しい季節です。

そこへ睡眠不足や疲労、胃腸の不調などが重なることで、自律神経のバランスを保ちにくくなり、めまいや頭重感、身体の緊張などにつながっている方もいるのではないかと感じています。

最近感じること

先週のめまいの患者さんを診ていて改めて感じたのは、

「めまいだけを診ないこと」の大切さです。

首や肩はどうなっているのか。

呼吸は浅くなっていないか。

お腹は硬くなっていないか。

睡眠はとれているか。

最近、無理をしていなかったか。

そして、身体の力をちゃんと抜ける状態になっているか。

一つひとつ確認していくと、めまいの背景にあるものが少しずつ見えてくることがあります。

身体がずっと頑張っていると、自分では「力が入っている」ことにも気付きにくくなります。

めまい、頭の重さ、首肩の張り、疲れやすさなどが重なっているときは、身体からの「少し力を抜いてほしい」というサインなのかもしれません。

先週の臨床を通して、そんなことを改めて感じた一週間でした。

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