こんにちは。
治療を続けている患者さんから、
「そういえば最近、食後に眠くならなくなりました。」
と言われることがあります。
この言葉を聞くと、私は「身体が少しずつ変わってきていますね」とお伝えします。
実は、食後の眠気も治療経過をみる大切な指標の一つだからです。
食後に眠くなるのは当たり前?
昼食を食べた後に少し眠くなることは、誰にでもあります。
しかし、
毎日強い眠気に襲われる。
仕事に集中できない。
横になりたくなるほど眠い。
そんな状態が続いている場合は、身体からのサインかもしれません。
「年齢のせい」
「食べ過ぎたから」
だけでは説明できないこともあります。
エネルギーをうまく作れないと疲れやすくなる
私たちの身体は、食べたものをエネルギーに変えて活動しています。
その中心となるのが糖質です。
糖質は悪者ではありません。
脳や筋肉にとって大切なエネルギー源です。
しかし、糖質を摂っていても、
胃腸の働きが低下している。
必要なビタミンやミネラルが不足している。
自律神経が乱れている。
こうした状態では、糖質を効率よくエネルギーに変えられないことがあります。
その結果、
食後に眠くなる。
疲れが抜けない。
夕方になると集中力が切れる。
といった変化が現れることがあります。
治療を続けると「疲れ方」が変わる
鍼灸や食事の見直し、栄養サポートを続けていると、
「以前より疲れにくくなりました。」
「午後も仕事に集中できます。」
「夕方まで元気に動けるようになりました。」
という声をいただくことがあります。
もちろん、これは一日で変わるものではありません。
胃腸の働きが整い、必要な栄養素が利用されるようになり、自律神経のバランスが安定してくる。
その積み重ねが、エネルギーを作る力を支えてくれます。
「糖質を減らす」より「糖質を使える身体」を目指す
最近は糖質を控える食事法もよく知られるようになりました。
それが合う方もいらっしゃいます。
一方で、必要以上に糖質を減らしてしまい、疲れやすさや集中力の低下につながっている方も少なくありません。
当院で大切にしているのは、
「糖質を減らすこと」ではなく、
**「糖質をきちんとエネルギーとして使える身体をつくること」**です。
そのためには、胃腸の働きや栄養状態、自律神経のバランスなどを整えることが欠かせません。
最近感じること
身体は少しずつ変わっていきます。
最初は症状そのものが変わるのではなく、
食後の眠気が減る。
疲れにくくなる。
朝の目覚めが良くなる。
そんな小さな変化から始まることが多くあります。
私は、こうした日常の変化をとても大切にしています。
なぜなら、それは身体が本来の力を取り戻し始めたサインだからです。
症状だけでは見えない身体の変化に気付きながら、一歩ずつ治療を進めていく。
それが当院で大切にしている「治療のものさし」です。
次回は、「お腹が柔らかくなると身体は変わり始める」をテーマに、腹診から分かる身体の変化についてお話ししたいと思います。
