こんにちは。
治療を続けている患者さんから、
「先生は何を見て良くなっていると判断しているんですか?」
と聞かれることがあります。
もちろん、症状が改善していることは大切です。
でも、私が診ているのはそれだけではありません。
身体には「回復してきていますよ」というサインがあります。
その一つが、足首のむくみです。
足首は身体の状態を映す鏡
足首のむくみというと、
「立ち仕事だから。」
「夕方だから仕方ない。」
と思われる方も多いでしょう。
もちろん、それも一つの理由です。
しかし臨床では、生活習慣だけでは説明できないむくみをよく見かけます。
治療を始めた頃は、足首がパンパンにむくんでいた方が、数週間後にはすっきりしている。
そんな変化を何度も経験してきました。
むくみは水分だけの問題ではありません
身体の水分は、ただ飲んだ量だけで決まるわけではありません。
消化・吸収。
血液の循環。
ミネラルバランス。
自律神経。
こうした働きがうまくかみ合って、はじめて水分は全身をスムーズに巡ります。
そのため胃腸の働きが低下していたり、自律神経が乱れていたりすると、水分代謝にも影響が出やすくなります。
東洋医学でも、胃腸の働きを担う「脾」は水分代謝と深く関係すると考えられています。
腸内環境が整うと、むくみが変わることがある
当院では、鍼灸だけでなく食事や栄養についてもお話しすることがあります。
胃腸の負担を減らし、腸内環境が整ってくると、
「最近、靴下の跡がつきにくくなりました。」
「夕方でも足が軽いです。」
そんな声をいただくことがあります。
もちろん、すべてのむくみが腸内環境だけで説明できるわけではありません。
しかし、身体全体のバランスが整ってくると、水分の巡りにも良い変化が現れることは少なくありません。
むくみが改善すると次のステップへ進みやすい
私は、足首のむくみが改善してくると、
「身体の土台が整ってきたな。」
と感じることがあります。
胃腸が働きやすくなり、栄養が利用されやすくなり、水分の巡りも改善してくる。
そんな変化が積み重なることで、身体は次の回復段階へ進みやすくなります。
そのため、足首の状態は治療の方向性を考えるうえで、大切な指標の一つになっています。
最近感じること
患者さんは症状の変化には気付きやすいものです。
でも実は、その前に身体は小さな変化を始めています。
足首のむくみが減る。
お腹が柔らかくなる。
肌につやが出てくる。
こうした変化は、身体が少しずつ回復する力を取り戻しているサインかもしれません。
症状だけを見るのではなく、身体全体の変化を一緒に確認しながら治療を進めていく。
それが当院で大切にしている考え方です。
次回は、「肌質は栄養状態を映す鏡」をテーマに、治療のものさしについてお話ししたいと思います。
