子宮筋腫について調べると、
「血流を良くしましょう」
という言葉をよく見かけます。
確かに血流は大切です。
東洋医学でも子宮筋腫は瘀血(おけつ)と考えることが多く、
血液循環の改善は重要な治療の一つです。
しかし当院では、
血流改善だけで子宮筋腫が改善するとは考えていません。
なぜなら、
血流が悪くなった原因が残ったままだからです。
川の流れで考えてみる
血流を川に例えてみましょう。
川の流れが悪くなったとき、
流れだけを強くしようとしても、
上流から土砂が流れ込み続けていたらどうでしょうか。
一時的に流れは良くなっても、
またすぐに詰まってしまいます。
子宮筋腫も同じです。
血流だけを改善しても、
その背景にある原因が残っていれば、
再び同じ状態に戻ってしまう可能性があります。
血流を悪くする本当の原因
当院では、
血流低下の背景にあるものを重視しています。
① 腸内環境の乱れ
これまでの記事でもお伝えしてきましたが、
腸内環境はホルモン代謝と密接に関係しています。
便秘がある
↓
エストロゲンが再吸収される
↓
ホルモンバランスが乱れる
↓
血流にも影響する
という流れです。
つまり、
腸が整わないまま血流だけ改善しても、
根本的な解決にはなりにくいのです。
② エネルギー不足
血液を循環させるにもエネルギーが必要です。
慢性的に疲れている方は、
循環させる力そのものが低下していることがあります。
車で例えるなら、
ガソリンがほとんど入っていない状態です。
アクセルを踏んでも思うように走れません。
体も同じです。
まずはエネルギーを作れる状態が必要です。
③ ホルモンバランスの乱れ
女性ホルモンは、
骨盤内の血流維持にも関わっています。
特に排卵後に分泌されるプロゲステロンは、
血流や体温調節にも影響します。
しかし、
ストレスや栄養不足、
エネルギー不足によってホルモン分泌が低下すると、
血流にも影響が出やすくなります。
④ 肝臓への負担
肝臓は
・ホルモン代謝
・栄養代謝
・解毒
を担当しています。
肝臓が疲れている状態では、
ホルモン処理もスムーズに行えません。
当院では、
エストロゲン過剰の背景に肝機能低下が隠れていることも少なくないと考えています。
「血流を良くする」は最後の仕上げ
当院の治療では、
血流改善は非常に大切です。
しかしそれは、
最初に行うものではなく、
体の土台が整ってから行うものです。
例えば、
便秘が続いている状態で血流だけ改善しても、
エストロゲン代謝の問題は残ります。
エネルギー不足の状態で血流だけ改善しても、
循環を維持する力がありません。
腸が荒れている状態で血流だけ改善しても、
栄養吸収は改善しません。
そのため当院では、
まず体の土台を整えます。
当院が考えるロードマップ
①便秘改善
↓
②腸内環境改善
↓
③必要に応じてカンジダ対策
↓
④栄養吸収改善
↓
⑤エネルギー代謝改善
↓
⑥ホルモン改善
↓
⑦血流改善
↓
⑧瘀血改善
この順番を大切にしています。
実際の臨床でよくあること
治療を続けている患者さんから、
こんなお話をいただくことがあります。
「生理痛が軽くなった」
「経血の塊が減った」
「疲れにくくなった」
「便通が良くなった」
「以前より冷えなくなった」
こうした変化は、
単に血流だけを改善した結果ではありません。
腸や代謝、
ホルモンの土台が整った結果として起きている変化です。
子宮筋腫改善の本当のゴール
当院が目指しているのは、
単に筋腫を小さくすることだけではありません。
・疲れにくい体
・冷えにくい体
・ホルモンが安定する体
・妊娠しやすい体
・再発しにくい体
こうした状態を作ることです。
その結果として、
子宮環境も変わっていくと考えています。
まとめ
子宮筋腫は、
血流だけの問題ではありません。
その背景には、
腸内環境
肝臓機能
エネルギー代謝
ホルモンバランス
が複雑に関わっています。
だからこそ当院では、
血流改善だけでなく、
体全体を整えることを大切にしています。
次回はいよいよシリーズ最終回です。
「子宮筋腫改善のゴールとは何か?」
についてお話していきます。
