肩がこる。
首が痛い。
背中が張る。
このような症状があると、
「首や肩を治療するのだろう」
と思う方が多いかもしれません。
もちろん、実際に首や肩の状態を確認し、必要であればその場所にも施術を行います。
ただ、はり灸院あずでは、
首や肩だけを見て施術を終えるとは限りません。
お腹。
骨盤周囲。
鼠径部。
脚。
といった、一見すると首や肩とは関係がなさそうな場所まで確認することがあります。
それは、
人の身体は、一つひとつの部位が独立して動いているわけではない
と考えているからです。
首や肩が硬いからといって、原因が首や肩とは限りません
肩こりがある方を触ると、実際に肩の筋肉が硬くなっていることはよくあります。
しかし、
「肩が硬い=肩そのものが原因」
とは限りません。
例えば、
背中が動きにくい。
肋骨の動きが少ない。
呼吸が浅い。
骨盤周囲が硬い。
股関節が動きにくい。
お腹に力が入っている。
こうした状態があると、身体は別の場所で動きを補おうとします。
その結果として、
首や肩に負担が集まっている
ことがあります。
つまり、症状が出ている場所が「原因」ではなく、
身体全体の中で負担を引き受けている場所
になっていることがあるということです。
身体は「動きの連鎖」でつながっています
人は歩くときも、座るときも、立ち上がるときも、
一つの関節だけを使っているわけではありません。
足首。
膝。
股関節。
骨盤。
背骨。
肩。
首。
これらが連動して動いています。
どこか一つが動きにくくなると、別の場所が代わりに動かなければなりません。
例えば、
股関節が十分に動かない。
骨盤が動きにくい。
背中が硬い。
という状態があると、首や肩が必要以上に動いたり、支えたりすることがあります。
その状態が長く続けば、
肩こり。
首の張り。
頭痛。
背中の疲労。
などにつながる可能性があります。
当院では、このような身体全体の動きのつながりを見ながら施術を考えます。
鼠径部の緊張と首の緊張を見ることがあります
当院では臨床の中で、
鼠径部の緊張が強い方に、首の緊張も一緒に見られることがある
と感じています。
もちろん、
「鼠径部が硬いから必ず首がこる」
という意味ではありません。
身体の状態は人それぞれですし、この関係だけで症状を説明することはできません。
ただ、
鼠径部が硬くなる。
股関節が十分に伸びない。
骨盤の位置や動きが変わる。
上半身の姿勢が変わる。
その結果として首や肩が頑張る。
という流れは、身体の動きを考えるうえで一つの可能性として見ることができます。
そのため、
首や肩を施術してもすぐに戻ってしまう方では、
下半身や骨盤周囲に負担が残っていないか
を見ることがあります。
猫背も背中だけの問題とは限りません
猫背というと、
「背中を伸ばせばよい」
「胸を張ればよい」
と考えられがちです。
しかし、身体を無理に起こそうとしても、すぐに元に戻ってしまう方もいます。
その場合、
股関節の前側。
鼠径部。
お腹。
骨盤周囲。
などが硬くなっていることがあります。
下半身が前に縮こまったような状態では、上半身だけを伸ばそうとしても身体はうまく起きません。
当院では、
猫背を背中だけの問題として見ない
ことがあります。
鼠径部や股関節周囲が緩み、骨盤が動きやすくなることで、結果として上半身が自然に起きやすくなる方もいます。
お腹の緊張も姿勢や呼吸に影響します
お腹が硬くなっている方も少なくありません。
精神的な緊張。
胃腸の不調。
便秘。
食べ過ぎ。
呼吸の浅さ。
などがあると、お腹に無意識に力が入っていることがあります。
お腹が硬くなると、呼吸で横隔膜が動きにくくなり、胸や首周りで呼吸を補うことがあります。
すると、
肩が上がる。
首に力が入る。
背中が張る。
といった状態につながることがあります。
そのため当院では、
首肩の症状があっても、お腹の状態を見ることがあります。
呼吸も身体全体のつながりを見るポイントです
呼吸は肺だけで行っているわけではありません。
横隔膜。
肋骨。
背中。
お腹。
骨盤周囲。
などが一緒に動いています。
ところが身体のどこかに強い緊張があると、呼吸の動きが小さくなることがあります。
その結果、
首の筋肉を使って呼吸する。
肩が上がる。
胸だけで浅く呼吸する。
といったことが起こります。
この場合、
首をいくら緩めても、呼吸の仕方が変わらなければ再び首に負担がかかる可能性があります。
そのため、
首肩の緊張と呼吸を一緒に見る
ことも大切にしています。
「遠い場所を施術する」のには理由があります
鍼灸では、
痛い場所とは離れた場所に鍼をすることがあります。
初めて施術を受ける方からすると、
「肩が痛いのに、なぜ足に鍼をするのですか?」
と不思議に感じることもあるかもしれません。
東洋医学では経絡という身体のつながりを使って考えることがあります。
一方で当院では、それだけではなく、
姿勢。
筋肉のつながり。
関節の動き。
呼吸。
神経系の反応。
なども合わせて考えています。
つまり、
離れた場所だから関係がない、とは考えていません。
身体全体の中でどこに負担が集まり、どこがうまく使えていないのかを探していきます。
痛い場所を治療しないという意味ではありません
ここは大切なところです。
首が痛ければ首も見ます。
肩がこっていれば肩も確認します。
局所の筋肉や関節に問題があれば、その場所への施術も行います。
ただ、
そこだけを見て十分なのか?
という視点を持っています。
肩を施術して楽になる。
でも数日するとまた戻る。
という場合には、
「肩以外に負担を作っている場所がないか」
を考える必要があります。
局所と全身。
両方を見ることが大切だと考えています。
一つのつながりだけに決めつけません
身体にはさまざまなつながりがあります。
ただし、
「肩こりは必ず骨盤が原因」
「首が硬い人は必ず鼠径部が硬い」
というように、一つの理論ですべてを説明することはできません。
身体の状態は人によって違います。
そのため当院では、
まず身体を確認し、
可能性を考え、
施術をして、
反応を見る。
という流れを大切にしています。
例えば鼠径部を緩めたあとに、
首が動きやすくなった。
姿勢が自然に起きた。
呼吸がしやすくなった。
という変化があれば、
その方にとっては何らかのつながりがあった可能性があります。
反対に変化がなければ、別の見方を考えます。
施術は身体との「答え合わせ」です
当院では、
最初から「原因はここです」と決めつけることをできるだけ避けています。
身体を見て、
「ここが関係しているかもしれない」
という仮説を立てます。
そして施術をして、
身体がどう変化したのかを確認します。
首の可動域。
肩の軽さ。
立ちやすさ。
呼吸。
姿勢。
身体の力の抜け方。
こうした変化を見ながら、
その見立てがその方の身体に合っていたのか
を確認していきます。
身体全体を見た結果として、必要な場所に施術する
はり灸院あずでは、
首肩の症状があるからといって、首肩だけを見るとは限りません。
お腹。
鼠径部。
骨盤。
股関節。
背中。
呼吸。
下半身。
こうした場所を確認することがあります。
それは、
身体が全身でバランスを取りながら動いている
と考えているからです。
症状がある場所を大切にしながら、
そこに負担を集めている別の場所がないかを見る。
そして身体の反応を確認しながら、必要な場所を選んで施術する。
これが、はり灸院あずが身体のつながりを大切にしている理由です。
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