鍼灸というと、
「たくさん鍼を打った方が効きそう」
「深く刺した方が効果がありそう」
「強い刺激の方が、しっかり治療してもらった感じがする」
というイメージを持つ方もいるかもしれません。
もちろん、身体の状態によっては、ある程度しっかり刺激を入れることが必要な場合もあります。
ただ、はり灸院あずでは、
刺激は強ければ強いほど良いとは考えていません。
大切にしているのは、
その人の身体が今どれくらいの刺激を受け取れるのかを見極めること
です。
身体の状態によって、必要な刺激量は変わります
同じ人でも、身体の状態は毎日同じではありません。
よく眠れている日。
仕事で疲れている日。
ストレスが強い日。
食欲が落ちている日。
月経前後で身体が敏感になっている日。
風邪のあとや、長く体調を崩しているとき。
このような違いによって、身体が受け取りやすい刺激量も変わります。
前回は心地よく感じた刺激でも、その日は負担になることがあります。
反対に、身体の緊張が強く、ある程度しっかり刺激を入れた方が変化しやすいこともあります。
そのため当院では、
「いつも同じ強さ」「いつも同じ本数」ではなく、その日の身体に合わせて施術を調整します。
強い刺激が合わない方もいます
特に、
- 睡眠が浅い
- 疲れが抜けにくい
- 音や光などに敏感
- 身体の緊張が抜けにくい
- のぼせや動悸が出やすい
- 長くストレスが続いている
- 施術を受けたあとにぐったりしやすい
といった方では、強い刺激が必ずしも適しているとは限りません。
身体がすでに緊張している状態で、さらに大きな刺激を加えると、その刺激自体が負担になることがあります。
このような方の場合は、
身体を変えようとして刺激を重ねるよりも、まず身体が反応できる余裕を作ること
を優先することがあります。
鍼の本数が多いことと、効果が高いことは同じではありません
鍼の本数が多いと、それだけたくさん治療しているように感じるかもしれません。
しかし、
鍼の本数と施術効果は単純に比例するものではありません。
必要な場所に必要な刺激が入れば、少ない本数でも身体が大きく変化することがあります。
反対に、必要以上に刺激を加えることで、身体が疲れてしまうこともあります。
当院で大切にしているのは、
「何本打ったか」ではなく、「その刺激で身体がどう変化したか」
です。
呼吸が深くなった。
肩の力が抜けた。
身体が動かしやすくなった。
痛みの感じ方が変わった。
こうした身体の反応を見ながら、必要な刺激量を判断していきます。
刺さない鍼を使うこともあります
鍼灸というと、
「鍼は必ず身体に刺すもの」
というイメージがあるかもしれません。
しかし当院では、必要に応じて刺さない鍼を使うこともあります。
皮膚への軽い刺激だけでも、身体が変化する方がいるからです。
例えば、
- 鍼が苦手な方
- 刺激に敏感な方
- 体力が落ちている方
- 緊張が強い方
- 初めて鍼灸を受ける方
などでは、弱い刺激から始めることがあります。
弱い刺激だから効かない、ということではありません。
その人の身体に合っていれば、軽い刺激でも十分に身体が反応することがあります。
お灸や手技でも考え方は同じです
刺激量を考えるのは、鍼だけではありません。
お灸や整体、手技療法でも同じです。
強く押したり、大きく動かしたりするほど良いわけではありません。
身体が緊張しているときに無理に動かそうとすると、反対に身体が力を入れて守ろうとすることもあります。
そのため当院では、
身体が受け入れやすい範囲で刺激を入れ、自然に緊張が抜けていく方向を探します。
身体を外から無理に変えるというより、
身体自身が変化できるきっかけを作る
という考え方です。
自律神経の状態によって刺激の感じ方も変わります
身体が落ち着いているときと、強く緊張しているときでは、同じ刺激でも感じ方が変わります。
特に自律神経が不安定なときは、
普段なら気にならない刺激を痛く感じたり、
刺激にびっくりしたり、
施術後に強く疲れたりすることがあります。
そのため当院では、
筋肉が硬いかどうかだけではなく、
- 呼吸
- 身体全体の緊張
- 睡眠
- 疲労感
- 施術に対する反応
なども見ながら刺激量を決めています。
「強くしない=弱い治療」ではありません
刺激を少なくすると、
「もっと強くした方が効くのでは?」
と感じる方もいるかもしれません。
しかし、施術で大切なのは、
強いか弱いかではなく、
その刺激が今の身体に必要かどうか
です。
必要以上に刺激を入れず、
身体が反応する余地を残す。
そして変化を確認して、必要であれば次の刺激を入れる。
当院では、このように段階的に身体を見ながら施術を進めています。
施術は「刺激を入れること」ではなく「反応を見ること」
鍼灸施術というと、
鍼を打つこと自体が治療の中心に見えるかもしれません。
しかし当院では、
刺激を入れたあとの身体の反応を見ること
をとても大切にしています。
施術前と比べて、
呼吸はどう変わったか。
身体の動きはどうか。
筋肉の緊張は変わったか。
痛みはどう感じるか。
身体全体の力は抜けているか。
こうした変化を確認しながら施術を進めます。
身体が十分に変化していれば、そこで刺激を止めることもあります。
逆に、もう少し必要だと判断すれば、刺激を追加することもあります。
つまり、
最初から施術量を決めるのではなく、身体の反応によって施術量を決めていく
ということです。
身体を無理に変えないために
人の身体には、本来、自分自身でバランスを調整しようとする働きがあります。
鍼灸は、その働きを無理に外から操作するものではなく、
身体が本来の調整力を発揮しやすい状態を作るための刺激
だと当院では考えています。
だからこそ、
たくさん鍼を打つこと。
強い刺激を入れること。
深く刺すこと。
そのものを目的にはしていません。
大切なのは、
その日の身体にとって必要な刺激を、必要なだけ入れること。
そして、その刺激に身体がどう反応したのかを見ることです。
当院が大切にしているのは「刺激の量」より「刺激の質」
はり灸院あずでは、
鍼の本数や刺激の強さではなく、
その人の身体に合った刺激かどうか
を大切にしています。
必要に応じて、
痛みの少ない鍼。
刺さない鍼。
お灸。
身体に負担の少ない整体や手技。
などを組み合わせながら施術を行います。
一人ひとりの身体の状態を見ながら、
刺激を足す。
刺激を減らす。
何もしない場所を作る。
こうした選択も含めて、施術だと考えています。
強い刺激で身体を無理に変えるのではなく、
身体が自然に変化できる状態を作る。
これが、はり灸院あずが刺激量を大切にしている理由です。
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