なぜ痛い場所だけを治療しないのか?症状と原因が同じ場所とは限りません

肩が痛い。

腰が痛い。

首がこる。

膝がつらい。

こうした症状があると、どうしても「痛い場所そのものに原因がある」と考えたくなります。

もちろん、実際にその場所の筋肉や関節に負担がかかっていることは少なくありません。

しかし、はり灸院あずでは、

「痛い場所だけを見れば十分とは限らない」

と考えています。

なぜなら、身体は一つひとつの場所がバラバラに働いているわけではなく、全身がつながりながらバランスを取っているからです。

目次

肩こりの原因が肩だけとは限りません

例えば、肩こりを考えてみます。

肩の筋肉が硬くなっているから肩がこる。

これは間違いではありません。

ただ、その筋肉がなぜ硬くなったのかを考えると、原因はもう少し広がります。

例えば、

  • 首の緊張
  • 背中の硬さ
  • 呼吸の浅さ
  • 長時間の同じ姿勢
  • 骨盤や股関節周囲の緊張
  • 睡眠不足
  • 精神的な緊張
  • 胃腸の疲れ
  • 女性であれば月経周期による体調変化

などが重なっていることがあります。

そのため肩だけを緩めても、身体全体の負担のかかり方が変わらなければ、また肩が緊張してしまうことがあります。

当院では、

「肩が硬いから肩を治療する」だけでなく、「なぜ肩に負担が集まっているのか」を考える

ことを大切にしています。

腰痛でも同じことが起こります

腰痛も同じです。

腰が痛ければ、腰の筋肉や関節を確認することは大切です。

しかし、腰は身体の中心に近いため、さまざまな影響を受けます。

例えば、

股関節の動きが悪い。

お腹や鼠径部が硬い。

背中が動きにくい。

足の使い方に左右差がある。

このような状態では、その分の負担を腰が引き受けていることがあります。

つまり、

腰そのものが悪いというより、腰が頑張らなければならない身体になっている

場合があります。

この場合、腰だけを治療するよりも、腰に負担を集めている場所を一緒に整えた方が身体全体としては自然です。

身体は「かばいながら」動いています

人の身体は、多少動きにくい場所があっても、別の場所で補いながら生活できます。

これは身体にとって、とても大切な仕組みです。

しかし、その状態が長く続くと、補っている場所に負担が集中します。

例えば、

股関節が動きにくいため腰が余計に動く。

背中が硬いため首が動きすぎる。

身体が前かがみになるため肩や首で頭を支える。

このように、

症状が出ている場所が「原因」ではなく「頑張っている場所」

になっていることがあります。

ここを見分けることが大切です。

ストレスや自律神経も筋肉の緊張に関係します

筋肉の緊張は、姿勢だけで決まるわけではありません。

仕事が忙しい。

気を張る時間が長い。

眠りが浅い。

常に考え事をしている。

こうした状態が続くと、身体も緊張が抜けにくくなることがあります。

肩がこるから肩を揉んでも、しばらくすると元に戻る。

そのような場合には、

「肩の筋肉が硬い」

という結果だけでなく、

「身体全体が緊張を続けている」

という視点も必要になります。

鍼灸では、局所の筋肉だけでなく、身体全体の緊張や自律神経の状態を見ながら施術を組み立てることができます。

胃腸の状態が身体の緊張に関係することもあります

一見すると、肩こりや腰痛と胃腸は関係がないように感じるかもしれません。

しかし、食べ過ぎや消化不良、便秘などが続いていると、お腹周りが張ったり、呼吸が浅くなったりすることがあります。

その結果として、背中や首周りに緊張が出ることもあります。

そのため当院では、

「筋肉だけ」

「骨格だけ」

というように身体を分けて考えません。

筋肉、内臓の状態、睡眠、自律神経、生活習慣などを含めて、全体のつながりを見るようにしています。

痛い場所を治療しないという意味ではありません

ここは誤解されやすいところですが、

痛い場所を治療しないわけではありません。

肩がつらければ肩も見ます。

腰が痛ければ腰の状態も確認します。

ただし、

「そこだけを治療すればよいのか?」

という視点を持っています。

局所への施術と、身体全体への施術。

その両方を必要に応じて組み合わせます。

原因を一つに決めつけない

身体の不調には、複数の要因が重なっていることがよくあります。

例えば肩こりでも、

姿勢だけ。

ストレスだけ。

筋力不足だけ。

と一つの原因に決めつけてしまうと、身体の状態を見落としてしまうことがあります。

当院では、

「原因はこれです」と最初から決めるのではなく、身体の反応を見ながら考えていく

ことを大切にしています。

施術をして身体がどう変化したか。

睡眠は変わったか。

動きやすさはどうか。

疲れ方は変わったか。

こうした変化を見ながら、身体の状態を少しずつ読み解いていきます。

症状は「身体からの結果」として考える

痛みやこりは、身体からの一つのサインです。

痛い場所だけを見るのではなく、

「なぜそこに負担が集まったのか」

「身体のどこがうまく使えていないのか」

「緊張が抜けにくくなっていないか」

まで考えていく。

それが、はり灸院あずの施術で大切にしている考え方の一つです。

症状がある場所だけを追いかけるのではなく、身体全体のつながりを見ながら整えていく。

その結果として、痛みや不調が出にくい身体を目指していきます。

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▶ 「はり灸院あずの鍼灸とは?症状だけを追わず、身体全体から考える施術」

当院がどのように身体を見て施術を組み立てているのか、全体の考え方はこちらの記事で詳しく解説しています。

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