東洋医学と現代医学、どちらで身体を見ているのか?当院が両方の視点を大切にする理由

鍼灸院というと、

「東洋医学だけで身体を見るのですか?」

「病院とはまったく違う考え方なのですか?」

と聞かれることがあります。

はり灸院あずでは、東洋医学を大切にしながらも、

東洋医学だけで身体を考えるわけではありません。

自律神経、筋肉、神経、ホルモン、消化吸収、栄養、睡眠など、現代医学で分かっている身体の仕組みも参考にしながら施術を組み立てています。

なぜなら、東洋医学と現代医学は、まったく別の身体を見ているわけではないからです。

同じ身体を、それぞれ違う角度から見ている。

当院では、そのように考えています。

目次

東洋医学には「身体全体を見る」という強みがあります

東洋医学では、

肩こりだから肩。

不眠だから頭。

胃が痛いから胃。

というように、症状だけを切り離して考えるのではなく、

その人の身体全体が今どのような状態になっているのか

を見ていきます。

例えば、

  • 気虚
  • 血虚
  • 陰虚
  • 水滞
  • 湿熱
  • 瘀血

などの言葉があります。

これらは病名ではなく、

身体にどのような偏りや不足が起きているのかを表したもの

と考えると分かりやすいと思います。

同じ「疲れやすい」という症状でも、

体力そのものが落ちている人。

胃腸が弱っている人。

長いストレスで消耗している人。

身体に余分な水分がたまり、重だるさが強い人。

では、身体の状態は違います。

このように、症状名だけではなく、その人全体を見ることができるのは東洋医学の大きな特徴です。

現代医学には、身体の仕組みを細かく理解できる強みがあります

一方、現代医学では身体の仕組みが非常に細かく研究されています。

例えば、

  • 自律神経
  • ホルモン
  • 神経
  • 筋肉
  • 血流
  • 消化吸収
  • 免疫
  • 炎症
  • 睡眠
  • 代謝

などです。

例えば「眠れない」という症状でも、

生活リズム。

精神的な緊張。

自律神経。

ホルモン変動。

食事。

薬。

病気。

など、さまざまな要因を考えることができます。

現代医学には、

身体の中で何が起きているのかを、細かく理解していく強み

があります。

当院では「東洋医学か現代医学か」という二択では考えません

東洋医学と現代医学について話すと、

「どちらが正しいのですか?」

という話になることがあります。

しかし当院では、そのようには考えていません。

東洋医学が役に立つ部分。

現代医学が役に立つ部分。

それぞれがあります。

例えば東洋医学で「気虚」と考えられる身体の状態があったとします。

そこで、

「気が足りないから気虚です」

と説明するだけでは、なぜそうなったのかが分からないことがあります。

実際には、

食事量が少ない。

胃腸が弱っている。

睡眠が足りない。

慢性的に疲れている。

長いストレスによって消耗している。

など、さまざまな背景が考えられます。

そのため当院では、

東洋医学的な見立てをしたうえで、「なぜその状態になっているのか」を現代的な身体の仕組みからも考える

ようにしています。

東洋医学の言葉を、そのままで終わらせない

東洋医学には、身体の状態を表現する優れた言葉がたくさんあります。

ただ、

「気が足りません」

「血が不足しています」

「陰が不足しています」

と言われても、患者さんにとっては少し分かりにくいかもしれません。

そのため当院では、東洋医学の言葉を現代の生活の中で理解できるように考えることを大切にしています。

例えば「陰虚」。

一般的には、身体の潤いや冷ます力が不足した状態などと説明されます。

当院では、それだけでなく、

長期間のストレス。

睡眠不足。

緊張。

過労。

などによって身体の消耗が続き、回復する力が落ちている状態として見ることがあります。

その結果として、

  • ほてり
  • 寝汗
  • 眠りが浅い
  • 乾燥しやすい
  • 疲れているのに緊張が抜けない

といった状態が出てくる。

このように考えることで、

昔から使われてきた東洋医学の考え方を、現代の身体の状態として理解しやすくなります。

「翻訳する」ように身体を見る

当院では、東洋医学と現代医学の考え方を、

お互いに翻訳するように身体を見る

ことがあります。

例えば「気虚」という状態を見たら、

消化吸収はどうか。

食事量は足りているか。

睡眠は取れているか。

疲労が蓄積していないか。

などを考えます。

「水滞」と考えられる状態なら、

むくみ。

胃腸の働き。

活動量。

身体の冷え。

水分の摂り方。

なども確認します。

つまり、

東洋医学の名前を付けて終わりではありません。

その状態がなぜ起きているのかまで考えること

を大切にしています。

身体は一つなので、本来は分ける必要がありません

東洋医学。

西洋医学。

自律神経。

栄養。

筋肉。

ホルモン。

一見すると、すべて違う分野のように見えます。

しかし実際には、一人の身体の中で同時に起きています。

例えばストレスが続けば、

睡眠が浅くなる。

胃腸の働きが落ちる。

筋肉が緊張する。

食欲が変化する。

疲労が抜けにくくなる。

といったことが同時に起こる可能性があります。

これを東洋医学的に見ると、気血や陰陽のバランスの変化として捉えられることがあります。

つまり、

同じ身体の変化を、違う言葉で説明している部分もある

ということです。

だからこそ当院では、一つの考え方だけに身体を当てはめないようにしています。

検査結果や医師の診断も大切にしています

鍼灸院だからといって、

病院での検査や診断を軽視することはありません。

血液検査。

画像検査。

ホルモン値。

医師からの診断。

服用している薬。

こうした情報は、身体の状態を考えるうえで重要です。

特に、

妊活。

婦人科系の症状。

甲状腺。

強い痛み。

急に現れた症状。

長期間改善しない症状。

などでは、医療機関での評価が必要になることがあります。

当院では、

鍼灸でできることと、医療に任せるべきことを分けて考える

ことも大切な施術の一部だと考えています。

「検査では異常なし」でも不調がある方もいます

一方で、

「病院で検査をしたけれど異常はありませんでした」

と言われながら、不調が続いている方もいます。

眠れない。

疲れが抜けない。

身体が重い。

冷える。

のぼせる。

めまいがする。

胃腸の調子が安定しない。

こうした症状は、検査数値だけでは十分に説明できないことがあります。

このようなとき、

東洋医学のように身体全体の状態を見る考え方が役に立つことがあります。

検査の異常だけを見るのでもなく、

東洋医学の見立てだけを見るのでもない。

その間にある身体の状態を考える。

これが、当院が両方の視点を大切にする理由の一つです。

鍼灸だけですべてを説明しようとは考えていません

身体の不調には、さまざまな背景があります。

睡眠不足。

栄養不足。

ストレス。

ホルモン変動。

感染症。

炎症。

薬の影響。

身体の構造的な問題。

病気。

こうしたことをすべて、

「経絡の流れ」

「気の不足」

だけで説明することは難しいと考えています。

東洋医学は身体を見るための非常に優れた視点ですが、すべてを一つの理論で説明する必要はありません。

分からないことは分からない。

検査が必要なら検査をする。

医療が必要なら医療を利用する。

そのうえで、

鍼灸で身体を整える意味がどこにあるのか

を考える。

それが、当院の基本的な姿勢です。

大切なのは「どちらが正しいか」ではなく、その人の身体を理解すること

東洋医学が正しいのか。

現代医学が正しいのか。

という議論よりも、

当院が大切にしているのは、

目の前の方の身体を理解するために、何が必要なのか

です。

東洋医学の考え方が役に立つこともあります。

現代医学の知識が重要になることもあります。

栄養や生活習慣を見直した方が良いこともあります。

病院で検査を受けた方が良いこともあります。

一つの考え方に身体を当てはめるのではなく、

その人の身体に合わせて必要な視点を使っていく。

これは、

「治療法に身体を当てはめるのではなく、身体に合わせて治療法を選ぶ」

という、はり灸院あずの施術全体に共通する考え方でもあります。

東洋医学と現代医学、両方を使って身体を見る

はり灸院あずでは、東洋医学を大切にしています。

同時に、

自律神経。

ホルモン。

神経。

筋肉。

消化吸収。

栄養。

睡眠。

ストレス。

といった現代的な身体の理解も大切にしています。

どちらか一方だけを正解にするのではなく、

同じ身体を違う方向から見ながら、その人の今の状態を考えていく。

そして、身体の状態に合わせて必要な施術を選んでいく。

それが、はり灸院あずが東洋医学と現代医学の両方を大切にしている理由です。

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