妊活をされている方の中には、
- 冷えやすい
- むくみやすい
- 疲れやすい
- 生理前に不調が強い
- 胃腸が弱い
このようなお悩みを抱えている方が少なくありません。
東洋医学では、このような状態の背景に「水滞(すいたい)」が関係していると考えることがあります。
水滞とは、単なる“むくみ”ではありません。
身体の中の「巡り」が低下し、水分や血流、自律神経の流れが停滞している状態です。
今回は、妊活と水滞体質の関係について解説していきます。
妊活では「巡り」が非常に重要
東洋医学では、妊娠には
- 血流
- 胃腸機能
- ホルモンバランス
- 腎の働き
- 自律神経
などのバランスが大切と考えます。
特に、
「骨盤内の循環」
は非常に重要です。
水滞によって循環が低下すると、
- 子宮
- 卵巣
- 骨盤内
への血流にも影響が出やすくなります。
妊活で多い「水滞体質」の特徴
① むくみやすい
特に、
- 生理前
- 夕方
- 雨の日
にむくみやすい方は、水滞傾向がある場合があります。
② 下半身が冷える
妊活では、
- 足先が冷える
- 下腹部が冷える
- 骨盤周囲が冷たい
という方を多くみかけます。
これは単純な冷えだけではなく、
「骨盤内循環低下」
が背景にあることがあります。
③ のぼせと冷えが同時にある
- 顔は熱い
- 上半身は暑い
のに、
- 下半身は冷える
- 足先は冷たい
というケースです。
東洋医学では「上熱下寒」や「湿熱」と考えることがあります。
④ 胃腸が弱い
水滞タイプでは、
- 胃もたれ
- 軟便
- お腹が張りやすい
- 食後眠くなる
など、胃腸症状を伴うことがあります。
東洋医学では、胃腸は「水分代謝」と深く関係すると考えます。
⑤ 疲れやすい
妊活中の方では、
- 朝が弱い
- 慢性的に疲れている
- 回復しづらい
というケースも少なくありません。
これは、
- 自律神経
- 血流
- ホルモン
- 代謝
などの低下と関係している場合があります。
水滞体質は「水が多い」のではない
ここは非常に重要です。
水滞タイプは、単純に「水分を摂りすぎている状態」ではありません。
むしろ、
- 水を循環できない
- 代謝できない
- 排泄できない
状態です。
現代医学的にみても、
- 血流低下
- リンパ循環低下
- 自律神経緊張
- 低代謝
などが重なると、水分代謝は低下しやすくなります。
妊活で、のぼせやほてりの「冷やしすぎ」が逆効果になることも
妊活では、「身体を冷やさないことが大切」とよく言われます。
もちろん、下半身の冷えや血流低下は妊活において重要なポイントです。
しかし実際の臨床では、
- 冷え
- むくみ
- 炎症
- のぼせ
が同時に存在している方も少なくありません。
特に水滞・湿熱タイプの方では、
- 足元は冷える
- 下腹部は冷たい
- 疲れやすい
一方で、
- 顔はほてる
- PMSが強い
- イライラしやすい
- 炎症症状がある
といった状態がみられることがあります。
このような場合、単純に「熱を取る」「冷やす」という方向だけでは、かえって身体の巡りを悪化させてしまうことがあります。
例えば、
- 過度な冷却
- 極端な食事制限
- 無理なファスティング
- 強いデトックス
などによって、
- 胃腸機能低下
- 血流低下
- エネルギー不足
- 自律神経の緊張
が起こると、身体を巡らせる力そのものが低下してしまいます。
東洋医学では、妊娠には
- 血流
- 胃腸機能
- 腎の働き
- 自律神経
- 骨盤内循環
などのバランスが大切と考えます。
そのため当院では、
「単純に冷やす・温める」
だけではなく、
“身体全体の巡りを整える”
という視点を重視しています。
糖質不足と水滞
現代の妊活では、
- 糖質制限
- 食事量不足
- ダイエット
が背景にあるケースも少なくありません。
糖質は身体にとって重要なエネルギー源です。
不足すると、
- ATP低下
- 低血糖
- 自律神経緊張
- ホルモン低下
につながりやすくなります。
すると、
- 血流
- 胃腸機能
- 骨盤循環
にも影響し、水滞が悪化しやすくなることがあります。
呼吸と下半身循環も重要
水滞タイプでは、
- 呼吸が浅い
- 横隔膜が硬い
- 下半身の筋肉が使えていない
ケースも多くみられます。
特に、
- ふくらはぎ
- 股関節
- 骨盤周囲
の循環低下は、妊活にも影響しやすくなります。
はり灸院あずの考え方
当院では、水滞体質を単純な「むくみ体質」とは考えておりません。
- 胃腸
- 自律神経
- 血流
- 骨盤循環
- ホルモンバランス
- 代謝
などを総合的にみながら施術を行っています。
また、
- 冷え
- 湿熱
- 慢性疲労
- 胃腸虚弱
などが複雑に重なっているケースも多いため、お身体全体のバランスを重視しています。
まとめ
妊活でみられる水滞体質は、単なる“むくみ”ではありません。
背景には、
- 自律神経の乱れ
- 胃腸虚弱
- 血流低下
- 低代謝
- 骨盤内循環低下
などが関係していることがあります。
だからこそ、
- 胃腸を整える
- 循環を改善する
- 呼吸を深くする
- 身体を過度に冷やしすぎない
という視点が大切になります。
次回は、
「PMS・生理痛と湿熱体質の関係」
について解説していきます。
