同じ症状でも施術内容が違うのはなぜ?病名ではなく身体の状態を見るという考え方

「肩こりなら、このツボ」

「不眠なら、このツボ」

「腰痛なら、この治療」

鍼灸には、症状ごとによく使われるツボや施術法があります。

もちろん、そうした考え方はとても大切です。

ただ、はり灸院あずでは、

同じ症状でも、すべての方に同じ施術をするわけではありません。

なぜなら、同じ「肩こり」や「不眠」という症状でも、その背景にある身体の状態は一人ひとり違うからです。

目次

同じ「不眠」でも、身体の状態は違います

例えば、不眠を考えてみます。

「眠れない」という点では同じでも、実際にはさまざまなタイプがあります。

  • 布団に入っても頭が冴えて眠れない
  • 眠れるけれど夜中に何度も目が覚める
  • 明け方に目が覚めて、その後眠れない
  • 身体は疲れているのに眠れない
  • 胃腸が重く、寝苦しい
  • 緊張が強く、身体の力が抜けない

症状名はすべて「不眠」ですが、身体の状態は同じではありません。

当然、必要な施術も変わってきます。

病名は同じでも、原因まで同じとは限りません

これは肩こりや腰痛でも同じです。

肩こりがある方でも、

姿勢の影響が強い方。

首や背中の動きが悪い方。

呼吸が浅い方。

ストレスが強い方。

胃腸が疲れている方。

睡眠不足が続いている方。

など、背景はさまざまです。

そのため、

「肩こりだから肩に鍼をする」

という考え方だけでは、身体の状態を十分に捉えられないことがあります。

当院では、症状名よりも、

「今、この人の身体はどのような状態なのか」

を考えることを大切にしています。

東洋医学でも「同じ病名=同じ状態」ではありません

東洋医学には、「証」と呼ばれる考え方があります。

簡単に言えば、

その人の身体が今どのようなバランスになっているのか

を見ていく考え方です。

例えば同じ不眠でも、

身体が消耗している人。

熱がこもっているような人。

胃腸が弱っている人。

緊張が強く抜けない人。

では、東洋医学的な見立ても変わります。

そのため鍼灸では、病名だけでなく、

  • 顔色
  • 舌
  • 脈
  • お腹
  • 筋肉の緊張
  • 手足の冷えやほてり
  • 睡眠
  • 食欲
  • 排便
  • 月経

など、さまざまな情報を見ながら身体を考えていきます。

現代医学の視点も合わせて考えます

当院では、東洋医学だけで身体を見るわけではありません。

自律神経、筋肉、血流、ホルモン、消化吸収、睡眠、ストレス反応など、現代医学的な視点も合わせて考えています。

例えば「眠れない」という症状があった場合でも、

身体の緊張が強いのか。

生活リズムが乱れているのか。

胃腸が疲れているのか。

食事量が足りていないのか。

月経周期の影響があるのか。

など、さまざまな可能性を考えます。

一つの考え方だけに当てはめるのではなく、

東洋医学と現代医学の両方から、その人の状態を立体的に見る

ことを大切にしています。

同じ人でも、その日の施術が変わることがあります

同じ方でも、毎回まったく同じ施術になるとは限りません。

前回は肩の緊張が強かった。

今回は胃腸の疲れが目立つ。

最近は眠れるようになったけれど、疲れやすさが残っている。

月経前で身体の反応が変わっている。

このように、身体は常に変化しています。

そのため当院では、

「前回こうだったから、今日も同じ施術」

とは考えません。

その日の状態を確認しながら、必要な施術を選びます。

施術は「答え合わせ」でもあります

身体を見るとき、最初からすべての原因が分かるわけではありません。

問診や身体の反応から、

「ここが関係していそう」

「この緊張が影響しているかもしれない」

と仮説を立てます。

そして施術を行い、

身体がどう変化したかを確認します。

動きが変わった。

痛みが軽くなった。

呼吸が深くなった。

身体の力が抜けた。

こうした反応を見ながら、

見立てが合っていたかを確認していく。

当院では、施術そのものを身体との「答え合わせ」のように考えることがあります。

決まった治療を当てはめるのではなく、身体に合わせる

「この症状には、この施術」

と決まっている方が、分かりやすく感じるかもしれません。

しかし、人の身体はそれほど単純ではありません。

生活環境も違えば、

食事も違います。

睡眠も違います。

仕事も違います。

ストレスの種類も違います。

これまでの身体の使い方も違います。

だからこそ、

治療法に身体を当てはめるのではなく、その人の身体に合わせて施術を選ぶ。

これが、はり灸院あずの施術で大切にしている考え方です。

「同じ症状なのに違う施術」には理由があります

同じ肩こりでも。

同じ腰痛でも。

同じ不眠でも。

同じめまいでも。

一人ひとり身体の状態は違います。

そして、同じ人でも身体は毎日変化します。

そのため当院では、症状名だけで施術内容を決めません。

その日の身体の状態を確認し、

必要な刺激を選び、

身体の反応を見ながら施術を組み立てていきます。

症状を見る。

でも、症状だけでは判断しない。

その人の身体全体を見る。

それが、はり灸院あずの施術の基本です。

関連記事

▶ 「はり灸院あずの鍼灸とは?症状だけを追わず、身体全体から考える施術」

▶ 「なぜ痛い場所だけを治療しないのか?症状と原因が同じ場所とは限りません」

当院がどのような考え方で身体を見ているのか、あわせてご覧ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次