「糖質を控えているのに疲れやすい」
「食事に気をつけているのにむくむ」
「冷えやすくなった」
このようなお悩みを抱えている方は少なくありません。
現代では、
- 糖質制限
- ダイエット
- 食事量不足
などによって、エネルギー不足になっているケースを臨床でもよくみかけます。
東洋医学では、こうした状態の背景に
「陽虚(ようきょ)」
や
「水滞(すいたい)」
が関係していると考えることがあります。
今回は、
- なぜ糖質不足でむくみやすくなるのか
- なぜ代謝低下が水滞につながるのか
について解説していきます。
水滞とは「水を巡らせられない状態」
東洋医学でいう水滞とは、単純な“水分過多”ではありません。
むしろ、
- 水を循環できない
- 排泄できない
- 代謝できない
状態です。
つまり、
「水を動かす力」が低下している
状態ともいえます。
糖質は身体の重要なエネルギー源
糖質というと、
「太る」
「控えたほうがいい」
というイメージを持たれることがあります。
しかし糖質は、
- 脳
- 筋肉
- 内臓
- ホルモン分泌
などに必要な重要なエネルギー源です。
特に、
ATP(エネルギー産生)
に深く関係しています。
糖質不足で起こりやすいこと
極端な糖質制限では、
- 低血糖
- 低代謝
- 自律神経緊張
が起こりやすくなります。
すると、
- 血流低下
- 体温低下
- 胃腸機能低下
にもつながりやすくなります。
「巡らせる力」が低下する
身体は、
- 血流
- 呼吸
- 筋肉
- ホルモン
などによって、水分を循環させています。
しかしエネルギー不足になると、
- 血液を巡らせる
- 胃腸を動かす
- 体温を維持する
力が低下しやすくなります。
すると、
「代謝できない水」
が身体に停滞しやすくなります。
これが水滞につながります。
冷えとむくみが同時に起こる理由
糖質不足が続くと、
- 低体温
- 冷え
- 疲労
が起こりやすくなります。
すると、
- 下半身の循環低下
- 骨盤内血流低下
にもつながりやすくなります。
その結果、
- むくみ
- 重だるさ
- PMS
- 生理痛
なども起こりやすくなります。
「のぼせ」を伴うケースも
興味深いことに、糖質不足による低代謝では、
- 冷え
- 疲労
だけではなく、
- のぼせ
- イライラ
- 不眠
などを伴うこともあります。
これは東洋医学でいう、
「上熱下寒」
や
「湿熱」
に近い状態です。
つまり、
「下が冷えて巡れないことで熱が上に停滞している」
状態です。
妊活と糖質不足
妊活中の患者さんでは、
- 食事を頑張りすぎる
- 糖質を控えすぎる
- 体重を気にしすぎる
ケースも少なくありません。
しかし東洋医学では、
- 血流
- 胃腸
- 代謝
- 腎
などの働きが重要と考えます。
極端なエネルギー不足は、
- ホルモン分泌
- 骨盤内循環
- 自律神経
にも影響しやすくなります。
胃腸機能との関係
糖質不足では、
- 胃酸分泌低下
- 消化力低下
- 胃腸血流低下
も起こりやすくなります。
その結果、
- 食後眠い
- 胃もたれ
- お腹が張る
- 軟便
などの症状を伴うことがあります。
東洋医学では、胃腸の弱りは水滞につながると考えます。
呼吸と筋肉も重要
エネルギー不足では、
- 呼吸が浅くなる
- 筋肉量が低下する
ケースもあります。
特にふくらはぎの筋肉は、
「第二の心臓」
とも呼ばれ、循環に重要です。
筋力低下によって、
- むくみ
- 冷え
- 下半身の重だるさ
が悪化することもあります。
はり灸院あずの考え方
当院では、水滞を単なる“水分の問題”とは考えておりません。
- 胃腸機能
- 自律神経
- 血流
- 呼吸
- 代謝
- 栄養状態
などを総合的にみながら施術を行っています。
また、
- 妊活
- 慢性疲労
- 冷え
- 湿熱
などが複雑に重なっているケースも多いため、お身体全体のバランスを重視しています。
まとめ
糖質不足によるエネルギー低下は、
- 血流低下
- 胃腸機能低下
- 自律神経の乱れ
- 低代謝
につながりやすくなります。
その結果、
「水を巡らせる力」
も低下し、水滞が起こりやすくなります。
だからこそ、
- 極端な制限をしすぎない
- 胃腸を整える
- 呼吸を深くする
- 身体を巡らせる
という視点が大切になります。
次回は、
「雨の日に体調が悪くなるのはなぜ?東洋医学で考える“湿邪”との関係」
について解説していきます。
