「夕方になると足がむくむ」
「朝起きると顔が腫れぼったい」
「身体が重だるい」
このようなお悩みを抱えている方は少なくありません。
一般的には、
「水分を摂りすぎている」
「塩分が多い」
などと言われることがありますが、実際にはそれだけではありません。
東洋医学では、むくみの背景に
「水滞(すいたい)」
が関係していると考えます。
水滞とは、身体の中の水分がうまく巡らず、停滞している状態です。
今回は、むくみやすい人に共通する特徴について解説していきます。
むくみは「水分過多」とは限らない
むくみというと、
「水を飲みすぎている」
と思われることがあります。
しかし実際には、
- 水を循環できない
- 排泄できない
- 代謝できない
ことが問題になっているケースも少なくありません。
つまり、
「水を動かす力」が低下している
状態です。
むくみやすい人に多い特徴
① 下半身の循環が悪い
むくみで非常に多いのが、
- 足の冷え
- 下半身のだるさ
- 長時間座っている
タイプです。
特にふくらはぎは、
「第二の心臓」
とも呼ばれ、血液やリンパを戻すポンプの役割があります。
歩行不足や筋力低下によって、この働きが低下すると、むくみにつながりやすくなります。
② 呼吸が浅い
意外に思われるかもしれませんが、
呼吸も循環に関係しています。
呼吸によって横隔膜が動くことで、
- 血流
- リンパ循環
- 内臓循環
がサポートされています。
しかし、
- ストレス
- 緊張
- 猫背
- 疲労
などによって呼吸が浅くなると、循環も低下しやすくなります。
③ 胃腸が弱い
東洋医学では、胃腸は「水分代謝」と深く関係すると考えます。
そのため、
- 胃もたれ
- 軟便
- 食後眠くなる
- お腹が張る
などの症状がある方では、水滞を伴っていることがあります。
胃腸機能が低下すると、
- 栄養吸収低下
- 血流低下
- 代謝低下
にもつながりやすくなります。
④ 疲れやすい・代謝が低い
むくみやすい方では、
- 朝起きづらい
- 疲れやすい
- 低体温傾向
- 手足が冷たい
など、“低代謝”の状態を伴っていることがあります。
東洋医学では、
- 陽虚=代謝低下
という考え方があります。
代謝が低下すると、水を動かす力も低下しやすくなります。
⑤ 冷えとのぼせが同時にある
むくみやすい方では、
- 足元は冷える
- 下腹部は冷たい
一方で、
- 顔は熱い
- のぼせる
- イライラする
という状態も少なくありません。
これは東洋医学でいう「湿熱」や「上熱下寒」に近い状態です。
つまり、
「熱が上に停滞している」
状態です。
妊活とむくみの関係
妊活中の患者さんでは、
- むくみ
- 下半身の冷え
- PMS
- 慢性疲労
を伴うケースがよくあります。
東洋医学では、妊娠には
- 血流
- 胃腸
- 自律神経
- 骨盤内循環
などが重要と考えます。
水滞によって循環が低下すると、
- 子宮
- 卵巣
- 骨盤内
への血流にも影響しやすくなります。
「水を抜く」だけでは改善しないことも
むくみ改善というと、
- 利尿
- 発汗
- 水分制限
などをイメージされる方もいます。
しかし実際には、
- 胃腸虚弱
- 低代謝
- 自律神経の乱れ
が背景にあるケースも少なくありません。
そのため、
- 無理なデトックス
- 過度な発汗
- 極端な食事制限
によって、
- 疲労
- 冷え
- 血流低下
が悪化することもあります。
大切なのは、
「巡らせる力」を整えること
です。
はり灸院あずの考え方
当院では、むくみを単なる“水分の問題”とは考えておりません。
- 胃腸機能
- 呼吸
- 自律神経
- 血流
- 骨盤循環
- 代謝
などを総合的にみながら施術を行っています。
また、
- 冷え
- 水滞
- 湿熱
- 慢性疲労
などが複雑に重なっているケースも多いため、お身体全体のバランスを重視しています。
まとめ
むくみの背景には、
- 血流低下
- 自律神経の乱れ
- 胃腸虚弱
- 呼吸の浅さ
- 低代謝
などが関係していることがあります。
つまり、単純に“水分が多い”だけではありません。
だからこそ、
- 胃腸を整える
- 呼吸を深くする
- 下半身を動かす
- 血流を改善する
という視点が大切になります。
次回は、
「胃腸が弱い人はなぜ水滞になりやすいのか?」
について解説していきます。
