「鍼灸はどのような順番で受けるの?」
「つらいところに、すぐ鍼をするの?」
「痛みがあったら、途中で伝えてもいいの?」
初めての方は、施術の流れが分からず不安に感じることもあると思います。
はり灸院あずでは、問診と身体の確認を行い、その日の状態に合わせて施術します。痛みや姿勢、刺激の強さも確認しながら進めますので、気になることはいつでもお伝えください。
基本の流れはありますが、鍼をする場所や姿勢、刺激の加え方は一人ひとり異なります。予定どおりに進めることよりも、安心して受けていただけることを大切にしています。
① 問診で症状と生活の背景を伺います
まず、症状や始まった時期、気になることを伺います。必要に応じて、次のような内容も確認します。
- 睡眠
- 食事
- 便通
- 疲れ方やストレス
- 月経や妊活の治療経過
同じ肩こりや疲れやすさでも、生活背景や身体の状態は人それぞれです。問診は、その日の施術を考えるための大切な時間です。
うまく説明できなくても、こちらから質問しながら進めます。話したくないことや、まだ整理できていないことを無理に話す必要はありません。
問診については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
初回の問診では何を見ているのか?睡眠・食事・便通・月経・ストレスまで聞く理由
② Oリングテストで施術前の反応を確認します
問診後、指で輪を作り、開こうとする力への反応を見る「Oリングテスト」を行います。
当院では、施術前後の変化を比較するための補助的な確認方法として取り入れています。問診や身体の確認と合わせて、施術内容を考えます。
不安や疑問があれば、この時点でも遠慮なくお尋ねください。
③ 仰向けで身体の状態を確認します
次に仰向けになっていただき、脈診・腹診・舌診・触診を行います。
- 脈診:手首の脈の速さや強さ、バランスを確認します。
- 腹診:お腹の張りや硬さ、触れたときの反応を確認します。
- 舌診:舌の色や形、表面の苔などを見ます。
- 触診:筋肉の緊張、冷え、左右差などを確認します。
これらは、東洋医学の視点から身体の状態を捉えるための手がかりです。一つの所見だけで判断せず、問診の内容と合わせて見立てを組み立てます。
この段階で、仰向けから鍼を始めるかどうかを判断します。必要に応じて仰向けで鍼を行い、その後うつ伏せの施術へ進みます。
鍼を始める前には、鍼をする場所や刺激について説明します。鍼への不安や姿勢のつらさがある場合は、始める前にお知らせください。鍼の本数や刺激、施術の進め方を調整します。
④ うつ伏せで必要な部位に鍼をします
うつ伏せになっていただき、身体の状態に合わせて鍼を行います。
つらい場所だけでなく、周囲の緊張や全身の状態も確認しながら、施術する部位を選びます。
自律神経に関わる不調や妊活のご相談では、頭や骨盤周りに鍼をすることもあります。状態や治療経過に応じて選択するため、全員に同じ場所・本数で鍼をするわけではありません。
施術中に次のように感じた場合は、我慢せずお伝えください。
- 刺激が強い
- 鍼を抜いてほしい
- 姿勢を変えたい
- 少し休みたい
刺激を弱める、鍼を抜く、姿勢を調整するなど、途中でも対応できます。
妊活中の方は、採卵・移植などの予定や妊娠の可能性についてもお知らせください。
⑤ 仰向けで副腎処置・首・顎の調整を行います
うつ伏せでの施術後、再び仰向けになっていただきます。
当院で取り入れている「副腎処置」と呼ばれる鍼灸の手法を行い、その後、首や顎を調整します。
「副腎処置」は手法の名称であり、副腎そのものに鍼を刺すという意味ではありません。自律神経やホルモンバランス、血流バランスを整えるようにしていきます。
首や顎は、緊張や動きを確認しながら調整します。痛みや不安、姿勢のつらさがあれば、遠慮なくお知らせください。説明を聞いてから進める、途中で休むといったご希望にも、できる限り対応します。
⑥ 施術前後の変化を確認します
施術の最後に、再びOリングテストを行い、施術前の反応と比較します。
ただし、Oリングテストの変化だけで、症状が改善した、治ったと判断するものではなく、ご本人が感じる痛みや動きやすさ、その後の生活での変化も大切になります。
次回の問診では、施術後の様子をお聞かせください。
- 施術後にだるさがあった
- よく眠れた
- あまり変化を感じなかった
どのような内容でも、次回の施術を考えるための大切な情報になります。
その日の身体とお気持ちに合わせて進めます
施術は、次の流れを基本に進めます。
問診 → Oリングテスト → 仰向けで身体の確認・必要に応じて鍼 → うつ伏せで鍼 → 仰向けで副腎処置・首と顎の調整 → 施術前後の確認
大切にしているのは、順番をこなすことではなく、その都度、身体の状態と受けている方の感覚を確認することです。
「今日は眠れていない」「前回よりお腹が張っている」「鍼が怖い」「この姿勢がつらい」など、小さな変化やお気持ちも施術の手がかりになります。
施術中に相談することは、遠慮やわがままではありません。安心して受けていただくために必要なことです。気になることや不安があれば、どうぞ気兼ねなくお話しください。
