「肩の血流が悪いから、肩こりになるのでしょうか?」
肩こりについて調べると、血行不良という言葉をよく見かけます。
確かに、筋肉の働きと血液循環には深い関係があります。
しかし、肩こりの原因をすべて血流の問題として説明できるわけではありません。
今回は、肩こりと血流の関係を整理しながら、はり灸院あずが大切にしている身体の見方をご紹介します。
筋肉と血流の関係
筋肉は、血液から酸素や栄養を受け取りながら働いています。
また、筋肉が活動するときには、エネルギーが必要になります。
長時間同じ姿勢を続けると、首や肩の筋肉が持続的に働き、疲労やこわばりを感じることがあります。
筋肉の緊張が強い状態では、局所的な循環が変化する可能性もあります。
ただし、肩こりがある方の血流が必ず低下しているとは限りません。
肩こりには、筋肉への負担、神経系の働き、ストレス、痛みの感じ方など、複数の要因が関係しています。
冷えると肩こりが強くなるのはなぜ?
冬の寒さや冷房の効いた室内で、肩のこわばりを感じる方もいます。
寒い環境では、身体が熱を逃がさないように血管の働きを調整します。
また、無意識に肩をすくめたり、身体を縮めたりすることもあります。
このような筋肉の緊張が、肩こりを感じるきっかけになる場合があります。
冷えによる不快感がある場合には、室温や衣服を調整し、身体を無理なく動かすことも大切です。
自律神経は血管の働きにも関係する
自律神経は、心拍や消化だけでなく、血管の収縮・拡張の調節にも関わっています。
精神的な緊張が続くと、身体の反応や筋肉の緊張状態が変化することがあります。
そのため、ストレスが多い時期に肩こりを強く感じる方もいます。
ただし、肩こりがあることだけで「交感神経が優位」「自律神経が乱れている」と判断することはできません。
はり灸院あずでは、睡眠、疲労、仕事の負担などを確認しながら、身体の緊張に関係する要因を考えています。
血流と栄養を一緒に考える理由
筋肉が正常に働くためには、血液によって運ばれる酸素や栄養素が必要です。
例えば、鉄はヘモグロビンの材料となり、酸素の運搬に関わります。
ビタミンB群はエネルギー代謝を支え、マグネシウムは筋肉や神経の働きに必要です。
たんぱく質は筋肉を構成する材料になります。
ただし、肩こりだけを根拠に、鉄やマグネシウムの不足を判断することはできません。
当院では、食事内容や食事量、胃腸の状態、疲労感などを確認し、必要に応じて食生活について助言しています。
特定の栄養素を大量に摂ることよりも、日々の食事を整えることを基本にしています。
東洋医学でいう「血の巡り」とは?
東洋医学では、肩こりを「気」や「血」の巡りという観点から考えることがあります。
ここでいう「血」は、現代医学でいう血液と完全に同じ意味ではありません。
身体を養う働きなども含む、伝統医学上の概念です。
そのため、東洋医学で「血の巡りが悪い」と考えることと、医学的に血流障害が確認されていることは区別する必要があります。
当院では、こうした東洋医学の考え方を、筋肉の状態や身体の動きなどと組み合わせて施術方針を考えています。
はり灸院あずの肩こりへのアプローチ
当院では、肩の筋肉だけでなく、首や背中、肩甲骨周囲の緊張や動きを確認します。
必要に応じて、脈診・腹診・舌診などの東洋医学的な評価も行います。
さらに、睡眠や食事、ストレスなどの生活習慣も確認します。
施術では、身体の状態に合わせて鍼灸や指圧、刺激の少ない整体などを組み合わせます。
施術後には、首の動きや肩の張りなどを確認し、その日の変化を評価します。
当院の特徴は、肩こりを血流だけの問題として捉えず、筋肉・神経・生活習慣・栄養などを含めて考えることです。
まとめ
肩こりと血流には関係がありますが、血流の低下だけですべての肩こりを説明することはできません。
長時間の同じ姿勢、筋肉の緊張、ストレス、睡眠、食生活などを合わせて考えることが大切です。
はり灸院あずでは、東洋医学と現代的な身体の理解を組み合わせながら、一人ひとりの状態に合わせた施術を考えています。
松本市で慢性的な肩こりにお悩みの方は、肩だけでなく身体全体の状態を見直してみませんか。
