健康診断で「中性脂肪が低いですね」と言われると、多くの人は「良いこと」と考えます。
確かに中性脂肪が高すぎる場合は生活習慣病のリスクと関係することがありますが、臨床では中性脂肪が低すぎる状態にも体調との関連が見られるケースがあります。
特に
・疲れやすい
・冷えやすい
・体力が続かない
・生理トラブル
などの症状がある場合、血液検査のデータを全体で見ることで体の状態のヒントが見えてくることがあります。
今回は中性脂肪が低い場合の血液検査の見方について解説します。
中性脂肪はエネルギー状態の指標の一つ
中性脂肪は体内のエネルギー貯蔵と関係する数値です。
食事から摂ったエネルギーは
・筋肉
・肝臓
にグリコーゲンとして蓄えられます。
そして余ったエネルギーは中性脂肪として蓄えられます。
そのため中性脂肪が低い場合、
・エネルギー摂取量
・栄養バランス
・体質
などが影響している可能性があります。
もちろん個人差も大きいため、単独の数値だけで判断することはできません。
血液検査では、他の項目と合わせて見ることが重要になります。
総コレステロールとの関係
中性脂肪を見るときに参考になるのが総コレステロールです。
もし
・中性脂肪が低い
・総コレステロールも低い
このような場合、体のエネルギー状態が影響している可能性が考えられることがあります。
コレステロールは
・細胞膜
・ホルモン
などの材料になる重要な脂質です。
そのため低すぎる場合は、食事や体質との関連が見られることもあります。
AST・ALT(肝機能)との関係
中性脂肪は肝臓とも関係しています。
肝臓は
・糖代謝
・脂質代謝
・解毒
など、体のエネルギー管理に関わる臓器です。
そのため
・AST
・ALT
などの数値も参考になります。
ただしこれらの数値も、正常範囲内でも個人差があります。
血液検査では
単独の数値ではなく全体のバランスを見ること
が大切になります。
フェリチン(貯蔵鉄)との関係
女性では
・中性脂肪が低い
・フェリチンが低い
という組み合わせが見られることもあります。
フェリチンは体内の鉄の貯蔵量と関係する指標です。
鉄は
・エネルギー産生
・酸素運搬
などに関わる栄養素です。
そのため不足傾向がある場合、
・疲れやすい
・めまい
・冷え
などの症状と関連することもあります。
東洋医学からみた体質
東洋医学では、中性脂肪が低い体質は
・気虚
・血虚
などと関係することがあります。
このような体質では
・疲れやすい
・冷えやすい
・体力が続かない
といった傾向が見られることがあります。
そのため食事や生活習慣を整えることが体調管理の一つの方法として考えられます。
まとめ
中性脂肪が低い場合は
・総コレステロール
・AST / ALT
・フェリチン
などの数値を合わせて見ることで、体の状態のヒントが見えてくることがあります。
血液検査はあくまで体の状態を知るための参考情報の一つです。
気になる症状がある場合は、医療機関に相談することも大切です。
