腰痛は単なる「筋肉や骨の問題」ではなく、
身体全体のバランスの乱れとして捉えることが重要です。
東洋医学では、腰痛の原因を
“気・血・水”や“五臓”の状態から考えていきます。
① 腎虚タイプ(最も多い腰痛)
東洋医学では「腎は腰に現れる」と言われ、
腰痛と最も関係が深いのが“腎”です。
腎虚の状態になると
- 慢性的な腰のだるさ
- 疲れると悪化する
- 朝がつらい
- 足の力が入りにくい
といった特徴が出ます。
背景には
- 加齢
- 慢性疲労
- ストレス
- 睡眠不足
などがあります。
※西洋医学的には、副腎機能やホルモンバランスの低下と関連します。
② 気虚タイプ(回復力の低下)
気虚とは、エネルギー不足の状態です。
このタイプは
- 疲れやすい
- 長時間立てない・座れない
- 回復が遅い
- 痛みがダラダラ続く
といった特徴があります。
いわゆる「治りきらない腰痛」です。
③ 血虚タイプ(栄養不足)
血虚は、筋肉や組織に栄養が行き届いていない状態です。
- 筋肉が硬くなりやすい
- 乾燥しやすい
- 冷えやすい
- 女性では月経トラブルがある
といった傾向があります。
栄養面では
- たんぱく質不足
- 鉄不足
- ビタミン不足
などが関係してきます。
④ 瘀血タイプ(血流障害)
瘀血とは、血の巡りが悪く滞っている状態です。
このタイプは
- 刺すような痛み
- 同じ場所がずっと痛い
- 夜に悪化する
- 押すと強く痛む
といった特徴があります。
慢性腰痛や、長く続いている痛みは
この瘀血が関わっていることが多いです。
⑤ 湿(しつ)タイプ(重だるい腰痛)
湿が溜まっている状態では
- 重だるい痛み
- 雨の日に悪化
- むくみやすい
- 身体が重い
といった特徴があります。
背景には
- 胃腸の弱さ(脾虚)
- 水分代謝の低下
があります。
目次
まとめ
東洋医学では腰痛を
- 腎虚(回復力・ホルモン)
- 気虚(エネルギー不足)
- 血虚(栄養不足)
- 瘀血(血流障害)
- 湿(水分代謝)
といった複数の視点から捉えます。
つまり、同じ腰痛でも
原因は人によって全く異なります。
当院の考え方
当院では腰痛に対して
- どのタイプに当てはまるのか
- なぜその状態になっているのか
を見極めた上で施術を行います。
具体的には
- 副腎(腎)へのアプローチ
- 血流改善(於血処置)
- 胃腸(脾)への調整
- 自律神経の調整
などを組み合わせます。
「症状ではなく、体質を整える」
これが東洋医学的な腰痛改善の考え方です。
最後に
腰痛は
- 姿勢
- 筋肉
- 内臓
- 神経
- 体質
これらが複雑に関わって起こります。
だからこそ
「腰だけを見る」のではなく
「身体全体を整えること」
これが本当の改善につながります。
