― 血が足りない本当の理由 ―
「鉄を摂っているのに改善しない」
「栄養を意識しているのに貧血気味」
「疲れやすく、不安感が抜けない」
その背景に
腸内環境の問題 が隠れていることがあります。
東洋医学でいう「血虚」は、
単なる血液量不足ではありません。
・栄養不足
・潤い不足
・ホルモン低下
・情緒の不安定
まで含んだ概念です。
そして血は
“消化吸収”がうまくいかなければ作れません。
血はどこから作られるのか?
東洋医学では
「脾胃(ひい)が血を生む」
といいます。
脾胃とは、
消化吸収の働き全体を指します。
つまり、
いくら良いものを食べても
吸収できなければ血は増えません。
腸内環境が乱れると何が起こるか
腸の粘膜が荒れていると、
・鉄が吸収できない
・タンパク質が分解できない
・ビタミンB群が不足する
といった問題が起こります。
さらに、
未消化物が体内に入り込むと
慢性炎症が起こりやすくなります。
炎症があると、
体は「血を作る」より
「防御」にエネルギーを使います。
結果として血虚が進みます。
血虚タイプに多い腸のサイン
・お腹が張る
・便秘または軟便
・甘い物がやめられない
・食後に眠くなる
・肌荒れしやすい
こうした症状がある場合、
腸がうまく働いていない可能性があります。
西洋医学的な視点
腸は
・鉄吸収
・アミノ酸吸収
・ビタミン合成
・免疫調整
の中心です。
特に鉄は、
胃酸が十分でないと吸収率が落ちます。
ストレスや過度な制限食は
胃酸分泌を低下させます。
つまり、
ストレス
↓
胃酸低下
↓
吸収低下
↓
血虚
という流れも起こります。
春に悪化しやすい理由
春は肝が活発になります。
肝と脾は密接に関係しています。
ストレスで肝が緊張すると、
脾胃の働きが落ちます。
その結果、
消化吸収低下
↓
血が作れない
↓
メンタル不安定
という連鎖が起こります。
血を増やす前に腸を整える
血虚改善で大切なのは、
「補う」よりも
まず「吸収できる状態を作る」こと。
具体的には
・よく噛む
・温かい食事
・白米を抜きすぎない
・発酵食品を適量
・睡眠確保
腸粘膜は睡眠中に修復されます。
夜更かしは血虚を進めます。
まとめ
血虚は
・栄養不足
・消化吸収低下
・慢性炎症
・ストレス
が重なって起こります。
鉄だけ増やしても改善しない場合、
腸内環境を見直す必要があります。
血は一日で増えません。
材料と吸収力、
そして回復の時間が必要です。
心の不安定さも、
土台は「腸と血」にあります。
体の根本から整えることで、
春の揺らぎは落ち着いていきます。
