主な東洋医学の体質分類(代表例)
① 気虚(ききょ)体質
→ 気(エネルギー)が不足しがちな体質。
特徴:疲れやすい、風邪をひきやすい、声が小さい、息切れ、無気力
対策:補気(気を補う)食材(山芋、なつめ、はちみつ等)、適度な運動
② 血虚(けっきょ)体質
→ 血の栄養が不足しがちな体質。
特徴:顔色が青白い、めまい、立ちくらみ、肌の乾燥、髪のパサつき、不眠
対策:補血(血を養う)食材(レバー、黒ごま、ほうれん草、クコの実等)
③ 気滞(きたい)体質
→ 気の巡りが悪くなりやすい体質。
特徴:イライラしやすい、胸やお腹が張る、ゲップ、喉のつかえ感
対策:理気(気を巡らす)食材(柑橘類、ミント、ジャスミン茶等)、ストレス解消
④ 瘀血(おけつ)体質
→ 血の巡りが悪く滞りやすい体質。
特徴:肩こり、しみ、くま、冷えのぼせ、月経不順、痛みがある
対策:活血(血を巡らす)食材(玉ねぎ、黒きくらげ、紅花等)、温める
⑤ 痰湿(たんしつ)体質
→ 体内の水分代謝が悪く、余分な水分・老廃物がたまりやすい体質。
特徴:むくみ、体が重い、頭が重い、軟便、湿気に弱い
対策:利水(余分な水を排出)食材(はとむぎ、冬瓜、とうもろこし等)
⑥ 陰虚(いんきょ)体質
→ 体を潤す「陰液(血や体液)」が不足しがちな体質。
特徴:喉の渇き、ほてり、寝汗、口内炎、肌の乾燥
対策:滋陰(陰液を補う)食材(豆腐、白きくらげ、梨、百合根等)
⑦ 陽虚(ようきょ)体質
→ 体を温める「陽気」が不足しがちな体質。
特徴:寒がり、冷え性、下痢、顔色が白い、元気がない
対策:補陽(陽気を補う)食材(羊肉、えび、にんにく、しょうが等)、身体を温める
あなた自身の体質を知ることで、食事・生活・運動・漢方薬の選び方が明確になります。
目次
🌿 東洋医学 体質チェックリスト 🌿
【A 気虚タイプ】
- 疲れやすい
- 風邪をひきやすい
- 食後に眠くなる
- 声が小さい・弱い
- だるさを感じることが多い
【B 血虚タイプ】
- 顔色が青白い
- めまい、立ちくらみを感じやすい
- 髪が抜けやすい・パサつく
- 肌が乾燥しやすい
- 不眠・夢を多く見る
【C 気滞タイプ】
- ストレスを感じやすい
- イライラしやすい
- 胸やお腹が張った感じがする
- ため息をつきやすい
- 喉に違和感・つかえ感がある
【D 瘀血タイプ】
- 肩こりや頭痛が多い
- 目の下にクマができやすい
- しみ・そばかすが気になる
- 手足が冷える
- 生理痛が重い(女性の場合)
【E 痰湿タイプ】
- 体が重だるい
- むくみやすい
- 胃腸が弱い・軟便気味
- 頭が重い・ぼんやりしやすい
- 甘いもの・脂っこいものが好き
【F 陰虚タイプ】
- 口や喉が乾く
- ほてり・寝汗がある
- 皮膚が乾燥しやすい
- 便秘気味
- 舌が赤く、苔が少ない
【G 陽虚タイプ】
- 冷え性(特に手足や腰)
- 寒がり
- 下痢気味
- 疲れると動くのが億劫
- 顔色が白っぽい
【診断方法】
- 各項目で「はい」の数を数える
- 一番「はい」が多かったタイプが、今のあなたの体質傾向です